入隊後も新CMの放送が始まったり、軍隊の音楽祭で舞台に立ったりと、人気に陰りの見えない東方神起。多忙の合間に休暇をとって、ある結婚式へと駆けつけた2人だけれど、ユンホの目には涙が浮かんでいて―。

兵役中のチャンミン(左)とユンホ

 昨年7月にユンホが、11月にはチャンミンが入隊し、事実上、活動休止中の東方神起。韓国では兵役に就くことが義務づけられているが、2人の活躍は韓国でもよく報道されているという。

ユンホさんは陸軍将兵のわずか1%しか認定されない特級戦士に選抜されました。韓国陸軍が毎年開催する『地上軍フェスティバル』でも、初めてダンスを踊る兵士に指導をしていた姿が印象的です。チャンミンさんも、ソウル地方警察署の広報団で活動し、『ミュージカル&ヒーリングコンサート』に出演。どちらも日本人ファンが殺到しました」(現地ライター)

 入隊後にもかかわらず、日本ではチャンミンが出演するコスメの新CMの放送がスタートしたり、10月5日に日本で発売されたリミックスアルバム『Two of Us』が、宇多田ヒカルなどの強敵をおさえてオリコンデイリーランキングで1位に輝くなど、人気に陰りの色がまったく見えない。そんな彼らが11月5日、兵役の合間を縫って久しぶりに会ったという。

その日、ユンホの2歳下の妹さんの結婚式があったんです。2人は特別に休暇をもらって、会場へと駆けつけたそうですよ」(日本人ファン)

 ユンホの故郷・光州の『J』で行われた結婚式には多くの人が列席した。東方神起の2人をはじめ、チャンミンと同じ広報団で同じ所属事務所のSUPER JUNIORのシウォン、チャンミンの両親までもが駆けつけている。

「韓国の結婚式は半立食で行われることが多く、服装は日本の2次会くらいカジュアルです。ユンホは親族なのでフォーマルなブラックスーツでしたが、チャンミンはキャメル色で首まわりに柄の入っているセーターに同系色のジャケットを羽織っていました」(結婚式の列席者)

 結婚式が始まるまで、ユンホは知り合いや親族との写真撮影に応じていたそう。学生時代の後輩や恩師に会って、喜んでいたという。

チャンミンは写真NG。出席者から写真撮影を求められると、丁寧に断るかわりに両手で握手をしてあげていました。座席はユンホが前のほうで、チャンミンは真ん中よりも後ろだったのですが、式の開始前後は2人とシウォンで並ぶ姿も。歓声が上がっていましたよ」(前出・式の列席者)

 式は、いま韓国で流行っているミュージカルウエディング。舞台俳優を呼んで、その俳優が歌を歌ったり、余興を代行したり、司会進行をするなど、とにかく盛り上がるウエディングスタイルだ。その演出のせいもあってか、ユンホは式中に号泣するひと幕も。というのも、彼は妹のことがとにかく大好きなのだ。

ユンホから妹へのスピーチ全文

ウエディングドレスに身を包んだユンホの妹(インスタグラムより)

妹さんは170センチを超える長身で小顔。ユンホさんが“光州一の美女”とホメたこともあるほどです。ファンの間では“シスコン”や親バカならぬ“妹バカ”と言われることもありますけど(笑)。以前、妹さんがテレビ番組に出演したときに“(ユンホも知るある人と)デートした”と語ると、無言でなんともいえない表情を浮かべていました」(前出・現地ライター)

 いちばん前の席なのに、人目もはばからず涙を流していた兄・ユンホ。そんな東方神起のお兄さんとは反対に、弟分のチャンミンはビュッフェに夢中♪

お刺身を取ろうとしていたんですが、ちゃんと切れていなかったようで、かたまりになっていたんです。あたふたと困った素振りをしていましたが、やっぱり食べたかったみたい。かたまりごと全部、席へ持っていきましたよ(笑)」(前出・式の列席者)

 結婚式の終盤には、ユンホから妹への祝辞が。2分30秒ほどのスピーチには、彼女への愛が込められていた。優しく語りかけるように、ゆっくりとスピーチを行うと、招待客たちも静かに聞き入った。

─── ユンホから妹へのスピーチ全文 ───

こんにちは。
みなさんには東方神起のユンホとして知られていると思うのですが、今日は新婦〇〇の兄として、カンタンに祝辞を読ませていただこうと思います。
……すごく緊張しますね。緊張しないと思ったのですが。
子どものころから、誰よりもしっかりしていて、ときには弟のようだった僕のたったひとりの妹〇〇へ——。
幼いころ、2人兄妹だからときにはケンカもしたし、兄さんに対して寂しい思いをしたこともあっただろう。
今は美しく素敵に育ってくれてそして立派な淑女になって結婚するというから、兄さんの心には新たに、複雑な気持ちがあるよ。
たぶん、こんなことは初めてだからだろうけど、中学生から離ればなれになって、あまり面倒を見てあげられなかったという思いからかもしれないね。
この手紙の1文字1文字を、どんなときよりも気を遣って慎重に書いたよ。
今は誰よりも頼りになるし、信頼している……。
実は、今日初めてこの席で呼んでみるのだけど、これからは〇〇の頼りになる夫で、人生のパートナーになる義理の弟!
××さん(笑)
初めて会ったときから、思慮深く落ち着いた姿だったんですが、その姿勢を変えないで、動かない木のように、末永く〇〇のそばで支えてくれたらと思っています。
ふたりだけの映画のような愛のストーリーを作っていってくれたらとも思います。
そして最後に、本日お祝いに来てくださった、みなさん。
本当に僕の家族だからというわけではなく、誰よりも誠実で正直なこのふたりに、惜しみない愛情と大きな拍手をお願いします。
ありがとうございます。
いつも兄さんの横でいつもサポートしてくれた、〇〇。今日はおまえが主人公だ。
11月の新郎××くんと新婦〇〇嬢の結婚を心よりお祝いし、感謝し、愛しています。
ありがとうございました。

(※文中の〇〇は妹の名前、××は新郎の名前)

ユンホのスピーチの最中、妹さんは感極まって新婦の席で号泣してしまったんです。メイクさんが慌てて出てきて、ティッシュで涙をふいてあげていました。スピーチでは、新郎と列席者には敬語、妹さんにはいつもの言葉を使い分けていました。そのあたりにも、新婦の家族として話している彼の気遣いを感じましたね」(別の列席者)

 式が終わると、家族で記念撮影が行われ、列席者とともに新郎新婦が集合写真を撮ったのだが、ここでもユンホの気遣いが─。

結婚式で写真を撮るときは、新郎新婦の家族は1列目に並び、ほかの列席者は後ろへ並ぶのが一般的。でも、ユンホはいちばん後ろの列へ下がって、チャンミンやシウォンと並んでいたんです」(前出・別の列席者)

 韓国のアイドルたちは、『ペンカフェ』という私設ファンクラブが個々につき四六時中、写真撮影が行われている。しかし、兵役中にアイドルの写真が流出すると、軍から咎められることもあるのだ。

「この日もマスターさん(ペンカフェのカメラマン)が来ていたので、妹さんの結婚式で迷惑にならないように後ろへ下がったのかもしれません。新郎新婦がキスするときは、首を傾げてふたりの様子を覗き見ようとしていましたが、隣に立つチャンミンがユンホを目隠ししていました」(前出・別の列席者)

 “ジューンブライド”のことわざは、ローマ神話で結婚を守護する女神『ユノ』にちなんでいる。この日、“ユノ・ユンホ”に祝福された妹夫婦は、末永く幸せになることだろう。