激突の危機があったとされるふたり
解散撤回を願う直筆署名がなんと25万人分も集まったSMAP。ファンは奇跡を祈り続け、その思いは中居にも届いている。だが、チーフマネージャーの離脱以降、事務所のSMAP担当班はガタガタ状態。年明けの木村と中居の出演番組がなんとかぶってしまったという――

 SMAP解散まで、あとひと月と少し。しかし、ファンはまだ“奇跡”を信じている。

「SMAPファンの有志が『5☆SMILE』という団体を結成。これまでにも『世界に一つだけの花』のCD売り上げを300万枚に到達させる運動などを行ってきましたが、このまま12月31日を迎えたくない、という思いから、ファンが“直筆署名活動プロジェクト”をスタートさせたんです」(スポーツ紙記者)

 地道な活動が実り、10月31日までに25万人分を超える署名が集まったという。

「メンバーは70人ほどで、ほとんどは主婦の方。みなさん手弁当で参加しています。すでに署名は締め切りとなっていますが、引き続き団体にはたくさんの署名が届いているようで、現在は締め切り以降に届いた署名を集計しているところだそうです」(前出・スポーツ紙記者)

 また11月1日には、地方紙を中心とする新聞各紙にファンが有料の個人広告を使って、SMAPに向けた応援メッセージを届けた。

 あらゆる手段を使い、ファンはSMAP存続を求めている。その思いは届いていた。

中居の担当美容師のブログ。おそらく中居のものと思われる衣装の写真が添えられていた

「15年以上にわたって中居クンのヘアを担当している美容師・Aさんが、自身のブログで中居クンの発言を明かしたのです。そこには、ファンの熱い思いや行動に感激していたことが綴られていました」(ワイドショースタッフ)

 11月13日に更新されたAさんのブログには、親しい関係だからこそ聞けた中居の本音が記されていた。

《署名活動のことなど知っていましたね〜 皆よくやってくれてると、、、すげーよな、、、ファンのみんなの事、もっと考えないとな〜 やはり考えているんだなと思いました》

 すでに削除されているが、思いが伝わったことは確認できた。しかし、中居がファンの思いに応えたくても、周りの状況が悪化している……。

年明けに予定されていた中居さんの特番が急きょお蔵入りになってしまったのです。内容は、芸人さんを呼んでのバラエティーで、11月末に収録を行う予定でした。

 キャスティングもすんでいましたし、収録スタジオも押さえてありました。でも、11月中旬に突如として収録がなくなったんです
」(テレビ局関係者)

 そんなタイミングで番組がなくなるなんて、よほどの事態。いったい何が起こってしまったのだろうか。

「木村拓哉さん主演の日曜劇場『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)が来年1月15日に始まるそうなんですが、どうやら中居さんの特番は日本テレビで同時刻に放送される予定だったのです。“裏かぶり”という基本的なミスが起きるなんて、これまでは考えられませんでした」(前出・テレビ局関係者)

 解散後とはいえ、元メンバー同士の番組が裏で放送されるのは通常ありえないこと。しかも、木村にとっては“ソロ”として初の大仕事だ。

「昔に比べると、木村さんは主演ドラマでイマイチ結果が出せていません。しかも独立・解散報道でイメージは大きく損なわれました。このドラマでは絶対に失敗できない。初回の視聴率が重要なのに、裏に中居さんの番組が放送されたら、かなりのダメージです。初回は通常より20分拡大版で勝負をかけるそうですからね」(テレビ誌ライター)

 そもそも、常識では考えられないようなミスの理由とは。

今のSMAPには、5人全員のスケジュールを管理している人がいないんです。以前はIマネージャーが5人の仕事をすべて決めていたので、彼女の頭の中にスケジュールが入っていた。

 でも今は、それぞれの担当マネージャーが上層部に相談して仕事を決めているんです。全体を一括管理している人がいないから、こんなことが起こってしまうんです」(芸能プロ関係者)

 こうなってしまったら、テレビ局側に落ち度はないが、どちらかの番組をはずすしかない。木村のドラマは1年以上も前から進められてきたので放送日をずらすのは不可能。中居の特番がなくなった理由は明かされていないというが、結果的に彼が割を食った形になったという。出演予定だった芸人も、とばっちりを受けた被害者だ。テレビ局にも多大な迷惑がかかる。

 とはいえ、木村のドラマと重なってしまった以上、1月15日に中居が特番のMCを務めることはありえない。

「収録直前でひっくり返されてしまって、制作側は大混乱ですよ。放送日を変えるという案もあったのですが、編成上、15日以外は空いていなかったので変更はできませんでした」(前出・テレビ局関係者)

 もう少し早くわかれば対応もできただろうが、日テレも他局の番組編成をすべて把握しているわけではない。

「本来であれば、事務所がダブルブッキングに気づくべきだったんです。所属するタレント全体を管理しているはずですから。現在のSMAPのちぐはぐな感じが、マネージメントにも出てしまいましたね」(前出・芸能プロ関係者)

 ともあれ、日テレはお蔵入りになってしまった中居特番の穴を埋めなくてはならない。

今から新しく企画を考えて、キャスティングをしてという作業をしていたら、とうてい間に合わないと思います。通常の番組を特番にするしか方法はないでしょう」(制作会社関係者)

 そこで白羽の矢が立ったのは、もともと日曜の夜9時からレギュラーで放送されている『行列のできる法律相談所』だという。

「『行列〜』ならいつも収録していますし、司会者も決まっているわけではないので、出演者のスケジュールも押さえやすいでしょう。また、これまでのノウハウもありますから、急に特番を撮るということになっても対応はできると思いますよ。リスクも最小限ですみますからね」(前出・制作会社関係者)

 日本テレビに中居の特番について問い合わせてみると、

そういった事実はこちらでは把握しておりません

 という回答だった。ファンたちはSMAP存続に向けて必死の活動をしている。メンバー本人たちはいま、どんな気持ちでいるのだろうか。