ご登校再開後、学校の手前で車を降り、徒歩で学校に通われたことはまだない(写真は4月8日)

「愛子さまは久しぶりに登校されてからも、午後からの登校が続いていましたが、徐々に学校での滞在時間が増えてきましたね」

 皇太子ご夫妻の長女・愛子さまの近況についてそう話すのは宮内庁関係者。

 現在、学習院女子中等科3年の愛子さまは9月26日から長期欠席となり、運動会や中間テストなども休まれる異例の事態に。

「宮内庁の発表では、欠席の原因は勉強などのお疲れからくる『ふらつき』と『胃腸の不調』による体調不良ということでした。

 病院での検査も異常なしで、病名や症状名の公表もありませんでした」(宮内庁担当記者)

 しかし、夏ごろから公務でのお出ましが増え、おやせになった状態などから『週刊女性』では、重圧やダイエットが原因の「拒食症」(摂食障害)の可能性があることを指摘。

「他誌でも『思春期やせ症』や『炭水化物ダイエット』による食事制限が原因では、との内容が報じられました」(皇室ジャーナリスト)

 愛子さまは11月8日に1か月半ぶりの出席となったが、その後も午後2時(6時間目)からの車でのご登校になるなど、時間を区切っての学校生活が続いていた。

 教育社会学が専門で子ども教育に詳しい東京成徳大学名誉教授の深谷昌志さんは、愛子さまの心理状況をこう分析する。

「中学生以降の不登校は、小学校のころに比べて解決が難しくこじれるものです。

 思春期になれば、自我が強くなり葛藤が生まれてきて“学校に行かなくてはいけない、でも行けない”と思い悩み、心の傷が残るものです。

 愛子さまの登校がまだ限られているのは、そのような苦しい心理状況があるのではないでしょうか」

 そんな状況も徐々に改善されたのか、“復帰”から2週間がたった11月22日、愛子さまは11時20分ごろ、4時間目から学校へ。

 食事や摂食の問題も解消されつつあるようで、東宮職関係者はこんなエピソードを披露する。

「愛子さまは22日、お弁当を持参し、友達と楽しく召し上がられたそうです」

 雪が降った24日は6時間目からだったが、25日は10時半前に校門をくぐり3時間目から─。この日もお友達との昼食を楽しまれたのかもしれない。

 翌土曜も同じ時間帯での登校となり、学校で過ごされる時間は着々と延びている。

「東宮大夫の記者会見によると、愛子さまは侍医(かかりつけの医師)との相談や助言によって、その日の登校時間を決められているようです。ふらつきもまだ残っていて、完全な回復までにはまだ時間が必要のようです」(同・記者)

 12月1日には15歳のお誕生日を迎え、来年は高校生となられる愛子さまは、学習院初等科3年になる直前には“イジメ問題”から「不登校」に。

 女子中等科に進学した年も、「不規則登校」が続いたこともあり、学校生活の適応に苦しまれているようだ。

「特に愛子さまは内親王という特別なお立場にあることが、影響していると思います。

 愛子さまは女性天皇として天皇になるか、女性宮家として結婚しても皇室に残る可能性もゼロではないようです」

 前出の深谷さんは、愛子さまの“苦悩”をそう読み解きながら続ける。

「一方で、それが明確に決まっていない状態は、自分の将来を見通し、計画を立てることができず迷いが生じます。 

 一般の思春期の子どもも、将来のことについて悩むので、愛子さまの悩みはさらに深いものではないかと思います」