1月8日(日)夜8時から始まる、今年のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(脚本・森下佳子、主演・柴咲コウ)。昨年の『真田丸』に続く話題作となるか、それとも──。カギを握るのは、物語序盤の展開。気になる1月放送分のあらすじを先取りしてご紹介します。

1/8 第1話『井伊谷の少女』

(c)NHK

 天文13年(1544年)。遠江(とおとうみ)の国・井伊谷(いいのや)に、のちに井伊直虎(柴咲コウ)と名乗り戦国の世を生き抜くことになる少女・おとわ(新井美羽)が、井伊家の当主である父・直盛(杉本哲太)と母・千賀(財前直見)のもと、幸せに暮らしていた。野山を駆け巡るようなおてんばなおとわの遊び相手は、幼なじみの亀之丞(藤本哉汰)と鶴丸(小林颯)。

 ある日、おとわのもとに亀之丞との縁談が舞い込んだ。直盛にはひとり娘のおとわだけで跡継ぎがいないため、井伊家当主として亀之丞を婿に迎え入れようということだった。当主を自分が継ぐものと思っていたおとわは、最初は反発するが、亀之丞の妻として井伊家を支えていくことを決意した。

 しかしそんな中、亀之丞の父・井伊直満(宇梶剛士)が、主家である今川義元(春風亭昇太)に謀反の疑いをかけられ、駿府に呼び出されることになった。このことがおとわと、井伊谷の運命が動きだすきっかけになるとは、まだ誰も考えてもいなかった──。

1/15 第2話『崖っぷちの姫』

 謀反人として責任をとらされ、命を絶たれた直満。その罪を追求する声は嫡男の亀之丞にも及んだ。今川方からの追っ手に狙われる亀之丞を逃がすため、井伊家の人たちが奔走する中、おとわはある秘策を思いつく。彼女の命がけの策が功を奏し、亀之丞は再会を約束しながら、無事に信州へと落ち延びていった。

 直満が謀反の疑いで殺されたことにより、以前から彼と対立していた小野政直(吹越満)が今川家の目付けとして、井伊家の実権を握ろうと画策する。おとわの曽祖父・直平(前田吟)と、重臣・中野直由(筧利夫)は直政が今川と手を組んで直満を陥れたと疑いの目を向け、激しく反発する。

 しかし、そんなことは気にもとめない政直は、息子の鶴丸をおとわと結婚させ、井伊家の家督を継がせようと動き始めた。今川家の支配下で生き延びようと考える者、あくまで井伊谷は井伊家が治めていくべきと考える者。さまざまな思惑が小国の中で入り乱れ、その渦の中におとわもいた。

1/22 第3話『おとわ危機一髪』

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 亀之丞との約束を守るため、鶴丸と夫婦になることを拒んだおとわ。結婚を断るため自ら髪の毛を切り、出家することを決めてしまった。しかし彼女の捨て身の行動は、主家である今川義元の怒りを買ってしまう。義元は今川家に対する忠義の証として、おとわを人質に差し出すことを直盛に命じてきた。以前、まな娘・佐名(花總まり)を今川家に差し出した苦い過去を持つ曽祖父・直平は、この命令に猛反対する。

 逆らえば井伊家は窮地に陥ることは間違いない。井伊家存続のために苦渋の決断を迫られた直盛に南渓和尚(小林薫)は、今川の怒りを鎮め、おとわの出家を認めさせて人質を免れることを約束し、おとわとともに駿府へ向かう。井伊谷とはまったく違う、駿府の華やかな街並みを目の前にして、人質とされる危機にいることを忘れて、はしゃぐおとわ。

 一方、南渓和尚は今川家の軍師・雪斎(佐野史郎)のもとを訪れていた。はたして、今川家に対する“策”はあるのか──。

1/29 第4話『女子にこそあれ次郎法師』

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 今川の怒りを解き、人質になることなく無事に井伊谷に帰ってきたおとわ。胸をなでおろす井伊家の面々だったが、今川から出された本領安堵の条件は、おとわが正式に出家することだった。南渓和尚のもと、龍潭寺にて出家したおとわは、井伊家の家督を継ぐ男子の幼名である“次郎”という名を入れた、次郎法師という名前を与えられた。

 翌日から兄弟子の昊天(小松和重)と傑山(市原隼人)による厳しい修行が始まった。やさしかった傑山らの、自分に対する態度の変化に戸惑いながら、寺でのお勤めを始めた彼女。しかし井伊家当主の姫として、何不自由なく育ってきたおとわにとって、畑仕事や托鉢などの作業はつらく、すぐに音をあげ逃げ帰ってしまう。

 一方で、今川家から目付け役を任された小野政直は、ほかの家臣たちから反発されながらも、井伊家の中における発言権をますます高めていた。そんなある日、政直の命を狙って、今川と並ぶ強国である、北条の手の者が井伊谷にやってきた──。

<放送予定>
NHK総合 日曜午後8時~ BSプレミアム日曜午後6時~(初回は60分拡大版) 
《再放送》 NHK総合 土曜午後1時5分~

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