『バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら』(テレビ東京系)より

 今、ドラマに欠かすことのできない6人の名脇役が本人役で出演するコメディードラマ『バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら』(テレビ東京系)が放送直後から話題になっている。そんな出演者たちの素顔を取材してみると─。

遠藤憲一はやっぱり“恐妻家”?

遠藤憲一

 先日、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)に出演し、“恐妻家”であることを告白した遠藤憲一(55)。若いころ妻に浮気がバレて、浮気相手と三者会談後に別れさせられたという逸話を披露していたが、そんな彼が一途に通い続ける店がある。

「9年ほど前から頻繁にいらっしゃってますよ。いつも夜遅い時間帯ですね」

 と語るのは、新宿にある中華料理店『F』の常連客。

「舞台があるときは、必ず共演者やスタッフに店の名物の“ちまき”を差し入れています。阿部寛さんにも紹介したみたいで、今では阿部さんもお気に入りだそうです。ただ遠藤さんは以前、“ちまきはあんまり好きじゃないんだよなぁ”って言ってましたけどね(笑)」(前出・常連客)

 いつも、紹興酒を味わうようにちびちび飲んでいるというが、妻と一緒のときは、

「メニューはすべて奥さんがオーダーして、出てきたものを“うまい、うまい”と食べています」(前出・常連客)

 やっぱり“恐妻家”なのは間違いないようだ。

寺島進が突然テレビを持って…

 昨年のNHK大河ドラマ『真田丸』で真田昌幸の盟友、出浦昌相を好演した寺島進(53)。彼を見いだしたのは故・松田優作さんだという。

「松田優作さんの監督作品『ア・ホーマンス』が映画デビューで、寺島は優作さんを師と仰いでいます」(映画ライター)

 寺島もご多分にもれず長い下積み時代を経験しているが、役者だけでは食べていけないため、日光『ウエスタン村』でアルバイトをしていたという。そのためガン・プレーが得意だとか。

 そんな彼が長年通っているのが、世田谷区内にあるラーメン店『K』。

「店長が昔、役者を目指していて、寺島さんとは養成所時代の同期だそうです。もう15年以上も通っているみたいです」(常連客)

 どこかで飲んだ後、ひとりでフラッと来ることが多いという。5〜6年ほど前には、

「店長の誕生日とか特別な日じゃなかったんだけど、突然テレビを持ってやって来て、“これ、あげるよ”って置いていったんです。台座に『寺島』と彫ってあるんですよ(笑)」(前出・常連客)

大杉漣の意外な“親バカ”ぶり

 偉人から市井の凡人、公安刑事から反政府主義者、教師から暴力団員、サラリーマンからホームレスなどさまざまな役を演じ、“300の顔を持つ男”と評される大杉漣(65)。音楽とスポーツをこよなく愛している。

「大杉さんといえば大のサッカー好きで知られています。彼が応援しているチームが、出身地である徳島県の『徳島ヴォルティス』です。J2で成績もあまり芳しくはありませんが、わざわざ徳島まで応援に行くほどの熱狂的なサポーターだとか。観戦している姿が、ツイッターなどのSNSでたびたび報告されています」(スポーツ紙記者)

 都内にあるイタリアンバル『F』でも、たびたび目撃されている。

「実はこのお店、彼のお嬢さんが勤めているんです。いつも“娘が作るケーキが世界で一番おいしい”と言っていますよ」(大杉の知人)

 意外な“親バカ”ぶりが明らかになった。

田口トモロヲは元エロ劇画家

 NHK『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』の語りで人気を博した田口トモロヲ(59)。

「彼ほど多彩な才能を持った人はいませんね。ナレーター、ミュージシャン、映画監督としても活躍してますし、元エロ劇画家でもあったんです」(舞台関係者)

 “エロ劇画家”とは驚きだが、かつて音楽誌の取材を受けたとき、このように語っている。

《自分のダメな大学生活を漫画にして出版社に持ち込んだんですよ。そしたらエロ系の出版社に、“これは載せられないけどもエッチな漫画を描いてきたら載せてあげるよ”って言われて、すぐデビューさせていただいて、それで生活のバランスを取ってました》

 また彼は、役作りにこだわることでも有名だ。

「'01年の映画『MASK DE 41』でプロレスラーを演じなければならないため身体を大きくする必要がありました。監督から20kg体重を増やすように言われると、約1年間、アニマル浜口さんのジムなどに通い、過酷なトレーニングを積んで肉体改造に成功しています。そのときにプロレスラーからスパーリングの特訓も受けて、アクションシーンも自分で演じることができました」(前出・映画誌ライター)

光石研は地味なモノマネが得意

 光石研(55)といえば、'78年に公開された主演映画『博多っ子純情』を思い浮かべる人が多いかもしれない。意外なのは、これまで200本近い映画に出演していても、主演は『博多っ子純情』を含めてわずか数本だという。

 光石は北九州の出身。最初から役者になる気はなかったようだ。

「子どものころからインテリアやデザインが好きで、実家の自分の部屋の模様替えをしたり、ひとり暮らしで借りた部屋もいじっていました。それは今でも変わらず、現在住んでいるマンションの部屋も自分で考えてリフォームされています。家具やオブジェにも彼なりの強いこだわりがあるみたいです」(芸能ライター)

 そんな光石と役者人生との接点はというと……。

「人を観察して、特徴をつかむのがうまかったですね。有名人のモノマネはしていませんでしたが、学校の先生や近所のおばちゃん、同級生などの地味なモノマネが得意でしたよ」(光石の知人)

 その観察力が彼の演技力に磨きをかけているに違いない。

松重豊は昔から硬派

店の主人が、昨年になって初めてもらった松重豊のサイン。“ここから出発しました”と書かれている

 '12年、異色のドラマ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)で初主演を果たし、“脇役”から脱却した松重豊(53)。

「役者がそんなに食べて太ったら困るんじゃないの」

 という心配をよそに、毎回料理を完食していたが、

「シリアスな役が多いので、太らないように気をつけているようです」(制作会社社員)

 そんな松重が、“自分の原点”という店が下北沢にある。

「どこにでもあるような『M』という中華料理店です。彼が大学卒業後、役者として売れるまでアルバイトをしていました。同時期に甲本ヒロトも働いていましたよ」(常連客)

 それ以来、店とは30年の付き合いになるが、

「昔から硬派なキャラで全然チャラチャラしてなかったそうですね。バイトが終わった後に店でよく飲み会をしていたのですが、酒グセが悪いバイト仲間を、彼はいつも諌めていたとか」(前出・常連客)