’16年春と’17年2月の愛子さまではまったく違ったお姿に

 2月23日に57歳の誕生日を迎えた皇太子さまは、この春に高校へ進学される愛子さまの現状を「一時期、体調を崩したこともあり、みなさまにご心配をおかけいたしましたが、雅子の支えもあり今は普段どおり学校生活に戻っております」と話された。

 この日も確かに愛子さまは、“定番”のマスクもつけずに朝から元気に学習院へ登校された。

 しかし、脚は枝のように細く、肌の色も極端に青白くなられていた。

今回の皇太子ご一家の近影に写る愛子さまは、2か月前の誕生日のときよりも、さらにおやせになっています。

 東宮大夫会見でも記者から“愛子さまは大丈夫なのか”といった質問が飛び、小田野東宮大夫は“食事も召し上がっていて学校を欠席していた時期とは違う”と答えていたのですが、ご体調が心配です」(宮内庁担当記者)

 2月9日には、「風邪の予兆」という曖昧な理由で学校を欠席されている。おやせになったことで免疫力も低下しているのかもしれない。

 しかし、周囲が心配するほど“おやせになった状態”の中で活動はご活発。年始にはお友達と長野県の奥志賀へスキー旅行、3学期はほとんど休まず学校に通い、先日行われた「百人一首大会」では、約40枚の札を取ってグループの中で1位という大活躍をされた。

 ご体調に問題はないように思われるのだが……。

「愛子さまは摂食障害の中でも『拒食症』の可能性があります」

 今回公開された写真などを見てそう話すのは、新谷医院院長で摂食障害に詳しい精神科医の新谷太さん。

 拒食症とは食べられないのではなく、食べものを拒んでしまう病気のことだという。

これだけやせてしまうと、すぐに疲れてしまうと思われがちですが、むしろ本人は普段よりも活動性が増して元気になることが多いのです。

 身体は疲れているはずですが、本人は疲れていないと言うのです

 気持ちは元気でも、急に身体に限界が訪れて倒れることもあるのだそう。

拒食症になる人の傾向とは

 なぜ拒食症の患者は、体力が落ちているのに元気に振る舞ってしまうのか。

「著しくやせているにもかかわらず活動性が高く元気なのは、自分で体重をコントロールできたという感覚がうれしくて精神的にはしゃいでいる状態です」(新谷医師)

 拒食症は非常にまじめで、物事に対して一生懸命になる10代から20代の女性に多い傾向がある病気だとも。

体重の著しい減少があり、食べることや体重が増えることに対して異常な恐怖心を持ってしまう疾患です。摂食障害はすべての精神疾患の中でいちばん死亡率が高く、死因は餓死などが多いですね」(新谷医師)

 新谷医師と同じく、拒食症を疑うのは、パークサイド日比谷クリニック院長で摂食障害が専門の立川秀樹さん。

「拒食症による身体への影響」について聞いた。

生理不順になったり不妊が促進されたり、免疫力低下による感染症にかかりやすくなります。筋力も減少するので身体が疲れやすくなりますね。思考力も落ちるので判断能力が低下したり、抑うつ状態になることもあります

 拒食症における“死のリスク”についても説明する。

拒食症のいちばん怖いところは、嘔吐や下剤の使いすぎなどがある場合、電解質が乱れて脈も乱れること。不整脈による心臓発作が起きて突然死する可能性があります。若さには関係なく発症してしまう怖いものです」(立川医師)