廣瀬智紀 撮影/佐藤靖彦

「ポジティブすぎるってくらいポジティブで。新しいことに挑戦することに対して全然抵抗がないんです。そういった経験は今後の人生の中でも役立つと信じています。この性格のおかげで今の人生も楽しめているのかもしれません(笑)」

『私のホストちゃん』『弱虫ペダル』など、大人気舞台の主役を務め、映画にドラマと活躍の場を広げる廣瀬智紀の主演映画『探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。』が公開。

「探偵はやりたい役だったので、すごく楽しかったです。しかもブルウィップ(ムチ)の名手ということで、近くの神社で特訓しました。怪しまれるかなと思ったんですが、ギリギリ大丈夫でしたね(笑)」

 今回の作品ではホストクラブのシーンも。『私のホストちゃん』での経験が役に立った?

「実際にお店を借りての撮影だったんですが、おかげさまであの独特の空気に飲まれることはなかったです。でもホストもお客さんも本物の方たちで、こっちで撮影していても全然興味なしって感じでしたね(笑)」

 ちなみに、実は左利きだという。

「僕、鉛筆など書くのは右なんですが、お箸やハサミ、包丁などは左なんです。ボールは右で、『ダイヤのA』の舞台で演じたピッチャーは右投げの役だったので、安心しました。これまで左利きで苦労したことはないけど、これからあるのかな……。右で食べなきゃいけない役とかあったら、かなりの特訓が必要になると思います(笑)」

30代に突入して

 見た目はクールビューティーな印象だが、本人はいたってほがらか。つい先日、バレンタインに誕生日を迎えたばかりの廣瀬。いよいよ30代に突入したけど、焦りはない?

「僕、自分に甘いタイプというか、特にライバルも意識していません。もちろん同世代で活躍している方を見て、すごいなぁって思ったりはしますけど、切磋琢磨(せっさたくま)して……とかそういうのが苦手で。自分のペースで自分らしくいられたらと思います」

 数多くいる先輩の中で、憧れの存在はあの人たち!

「山田孝之さん、そして藤原竜也さんが憧れです。確かな力を持っていていろんな人に認められていて……。映像はもちろん、舞台でも活躍されてますし、本当にスゴイ人たちだなって思うんです」

 ちなみに、藤原さんに声が似てるって言われません?

「たまに言われます。自分からしたら全然似てないんですけど、そう言っていただけてうれしいです(笑)。声だけじゃなくて、いろんな意味で近づけるように、頑張ります!」

〈作品情報〉
映画『探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。』
祖母から引き継いだ探偵事務所で、所長としてペット探しや浮気調査を行っていた紅伊玲二(廣瀬智紀)。そんなある日、とある少年が父親を探してほしいと事務所を訪れる。玲二は相棒の藍彰二(青木玄徳)とともに、その父親の行方を追い求めるが――。
3月4日(土)よりユナイテッド・シネマ豊洲ほか順次公開

(c)2017『探偵』製作委員会