モテまくるバンドマンたち

 清水富美加の出家騒動の背景に、ロックバンド『KANA-BOON』のベーシスト飯田祐馬との不倫があったとの報道が。えっ、またバンドマンとの不倫なの?

「確かに、『ゲスの極み乙女。』川谷絵音とベッキーの印象が強いですからね。『ORANGE RANGE』のYAMATOと交際していたマギーが、年始に『Hi-STANDARD』の横山健と密会していたことも報じられました」(音楽ライター)

 また『君の名は。』の主題歌を歌い昨年、大ブレイクした『RADWIMPS』の野田洋次郎は、吉高由里子、臼田あさ美、長澤まさみといった美女たちと浮き名を流すほどのモテっぷり。しかし、不倫や熱愛だけなく、こんなおめでたい話題も。

「上野樹里は『TRICERATOPS』のボーカル・ギターの和田唱と結婚しました。姑の平野レミさんとの関係も良好だそうです」(前出・音楽ライター)

 要するに、未婚でも結婚していても、バンドマンはモテるってこと。彼らに女性が惹かれるのには理由がある。

付き合っていた彼のライブを見に行ったら、ファンの女性が“いま目が合った!”とか言ってキャーキャー隣で騒いでいたんです。

 でも、本当は彼が見ているのは私ですから! って優越感にひたれるんですよね(笑)。あとで彼から“今日ずっと見てたの気づいた?”なんて言われると、最高にうれしい」(バンドマンと交際経験のある一般女性・Aさん)

 バンドマンがファンと付き合うのは昔からだけど、最近の女性芸能人との熱愛ラッシュはなぜなのだろう。『だめんず・うぉ〜か〜』の作者として知られる漫画家の倉田真由美氏は、インターネットの普及が関係していると考える。

「私らの時代でもカールスモーキー石井さんとかめちゃくちゃカッコよくて、ライブ後の出待ちや追っかけがすごかった。彼に憧れていた女性芸能人もいたはずですが、当時は簡単に連絡を取れなかったんです。

 所属タレントが誰かのファンだとわかると、マネージャーや事務所が警戒してガードがよけいに厳しくなっていたと思うんですよ。でも今はSNSがありますから、事務所が厳格に管理するのは無理なんです。かわいい女性芸能人は自分の意思でたいていの人と直接つながることができるのではないでしょうか」

 かつて、清水も雑誌のインタビューでこう語っていた。

《私がツイッターで好きなミュージシャンのことをつぶやくと、今はファンの方がご本人に伝えてくれたり、エゴサーチで直接届く場合もあります》

 ただ、芸能人にはほかにも選択肢がたくさんあるはずだ。テレビ番組の収録でイケメン俳優と共演する機会だってある。どうして、わざわざバンドマンを選ぶのだろう。'90年代に一世を風靡した『大事MANブラザーズバンド』の立川俊之の分析は鋭い。

バンドマンだからわかる鋭い分析

バンドマンと交際した女性芸能人たち

芸能界にいる若い女性たちは、バラエティーやドラマで会う俳優さんを見慣れちゃってるんです。でも、バンドマンに会う機会はあまり多くない。一般人と同じように、ステージの上の姿を見るくらいじゃないかな? 

 そうすると、演奏したり歌ったりする彼らがみんなカッコよく見えるんだよね。ある種の非日常的な景色を見せてくれるというか。それがすごく素敵に見えてしまうんでしょう

 自分も普通ではない生活を送っているので、さらなる非日常の世界に憧れるわけだ。そして、歌声には女性を惑わす魔力がひそんでいる。

「鳥のオスがメスに求愛するときは、きれいに鳴くっていうじゃないですか。鳥じゃなくても、動物たちには求愛の踊りと歌がありますよね。人間だって同じだと思うんです。歌のうまい男性歌手って、女性に直接訴えかける何かがあるんですよ。

 男性が女性アーティストの歌声を好きだと思っても、惚れることってあまりないじゃないですか。でも、女性って男性の歌声にダイレクトに惚れるんですよ。子宮にガツンとくるんだと思います。歌にはその力があるんですよ」(前出・倉田氏)

 確かに、昔からセクシーな声を持つ色男は多かった。バンドマンは声質だけでなく、発言でもモテを加速させる。

「バンドマンってカッコよくてきれいなことばっかり言ってるじゃん。カッコいいんだよ、バンドマンって(笑)。カッコつけてなんぼの世界だし、芸人さんと違って、ボケたりツッコんだりしないんだから」(前出・立川)

 インタビューを受けるときも、抽象的でぼかした言い方が多く見受けられる。はっきりしたことを話すより深い考えがあるようにみえるのだ。

「“風の速度に僕の成長が追いついていない”とか、ちょっと不思議なことを言っていればいいわけなんですよ(笑)。そんな言葉をツイッターにあげていれば、ファンはみんな勝手に解釈して“ステキ〜”ってなってくれる。でも、よくよく考えたら何言っているかわからないんだけどね(笑)」(前出・立川)

 そういえば、『ゲスの極み乙女。』の歌詞も“私以外私じゃないの”って、何がなんだか。ほかの曲も雰囲気系の歌詞だらけ。それはともかく、もっと根本的な問題がある。

あれ!? そういえば彼らはイケメンだっけ?

最近のミュージシャン全体に言えることだけど、必ずしもイケメンじゃなかったりするじゃないですか。川谷くんもそうだし星野源さんもそう。私の若いころはイケメンが多かったと思うんだけど最近はそうでもなかったりしますよね」(前出・倉田氏)

 それは、みんなうすうす気づいていたけど、言えなかった……。

「だから、それほどミュージシャンがモテるんだってことですよ。音楽をやっていると超カッコよく見えてしまうんです(笑)」(前出・倉田氏)

 川谷にしろ飯田にしろ、ルックスは個性的というか、かなりビミョー。どちらもマッシュルームっぽい髪型で、いわゆる“草食系”を思わせるかわいいタイプの男子だ。女性に積極的にアプローチするようには見えないが、バンドマンの大先輩である立川はキビしく指摘する。

僕は前からずっと思っているんですけど、そもそも“草食系”の言葉の定義が間違いだと思うんですよね。だって、草食動物って草をいっぱい食べるじゃないですか! 肉食だって草食だって、食べることに違いはないんです。

 いわゆるガツガツしていない人は“絶食系”って呼び方にしたほうがいいですよ。草食系の人たちは、おしとやかに見える一見、清楚な“草花系女子”をいっぱい食べてますから。まぁ、バンドマンは“雑食系”がいちばん多いんじゃないかと思いますけどね(笑)

 川谷も飯田も既婚者であることを隠して交際に持ち込んだのだから、なかなかのヤリ手。バンド活動で多忙な中、どこで口説いているのか。

バンドマンにつきものなのがツアー。全国を回って各地でライブを行います。何日も同じホテルでメンバーと過ごすことになるので、ひとりになりたいときは、同じく遠征しているファンのホテルに忍び込んでくるんです(笑)」(前出・一般女性・Aさん)

 女性芸能人のみなさん、バンド男(メン)にハマりすぎないようにご注意を!