防波堤のねこにカメラを向けるとこの表情。写真慣れしてる!? 撮影/齋藤周造

 歩いても歩いても、ニャンコだらけ~。そんな“ねこ島”が宮城県にあるんです。

「現在、島に住んでいる人は60人弱くらいで、ねこは120匹以上はいるかな」と、漁師の関安雄さん。

 漁業が盛んな田代島は、周囲11・5キロの石巻市の離島。ねこブームによりスポットが当たり、震災前には1万人以上が訪れるにぎわいを見せるが、状況は一変。

 津波で漁業は壊滅的で、観光客も激減してしまった。そんな中、ねことともに再生を目指す地元有志の復興事業の取り組みが。’11年6月に立ちあげた『田代島にゃんこ・ザ・プロジェクト』だ。

 カキ養殖再生を中心に島の設備やねこの世話のための支援を募るこの基金は、被災地のためになりたい、ねこが縁でこの島を知ったという人から多くの支援が集まり、わずか3か月で目標額に達成。これにより、カキは’14年に返礼として支援者に送れるまで復旧。ねこたちの食事なども確保でき、ニャンともうれしいオリジナルねこグッズをお礼として送った。

 まさに、人間とねこがタッグを組んだこの島ならではの再生プロジェクト。まだまだ続く島の復興を盛り上げるため、そして、キュートなねこちゃんに会うためにも、ぜひみなさん田代島へ!