高梨臨 撮影/高梨俊浩

「松坂桃李くんとか当時のメンバーとはたまに連絡を取り合いますし、8年前の作品なのにいまだに反響はあります。うちの母親も職場の若い方とかに、“シンケンピンクのお母さんですよね?”って言われるみたいで(笑)。子どもたちにあんなキラキラした目で応援してもらえるなんて人生そんなにないでしょうし、毎日が貴重な経験でしたね」

『侍戦隊シンケンジャー』でシンケンピンクの白石茉子を熱演し、子どものみならず、お父さんのハートまでわしづかみ。その後、朝ドラ『花子とアン』に出演するなど、人気女優の階段を駆け上がる高梨臨(28)。

 4月6日にスタートする新ドラマ『恋がヘタでも生きてます』(日本テレビ系 木曜 夜11時59分~)で演じるのは、スマホゲーム会社で働く主人公・茅ヶ崎美沙。社長を目指し奮闘する日々を送るも、恋愛は最長2か月しか続いたことがない“恋ヘタ”なキャリアウーマンだ。

「恋愛をする前に、相手とうまくいくかとか、美沙はその妄想がすごいんですよ。私はわりと現実主義で妄想はしないので、“ここまで考えるんだ”って驚きながら楽しんで演じています(笑)」

 美沙の恋の相手役となる田中圭をはじめ、共演者やスタッフも年の近い人が多く、現場はすごく居心地がいいと語る。

「例えばキスシーンとかになっても、ふざけられるくらいみんな打ち解けているので、肩の力を抜いて演じられて楽しいですね。先日、田中さんが“辛いものが食べたい”って話していたので、スタッフさんとか行ける人みんなで私が知っているいちばん激辛の店に行ってきたんです」

 すると田中にもある変化が。

「それが料理の湯気でむせ返るくらいの辛さで、田中さんも汗だく。実は田中さんが辛いものに強いと思ってこのお店にしたんですが、そんなに得意じゃなかったみたいで。“普通に辛いのが食べたかったんだ”って言われました(笑)」

ドラマ『恋がヘタでも生きてます』 (c)日本テレビ

 自身の至福の瞬間を聞くと、

「お仕事が終わって家に着いたらソファーに倒れ込んでから、“よしお風呂沸かそう”とオフモードに。浴槽に入る瞬間は至福の時ですね。昔はよく湯船でセリフの練習をしていたんです。でも、自宅マンションの前を歩いていたら、ほかの家から意外と声が聞こえることに気づいて。恥ずかしくて、小声で練習するようになりました(笑)」

 そんな高梨は、30歳が目前。

「これまで連ドラだったり、お仕事が続いていたので休みができたら映画を見たり自分にインプットする時間が欲しいなって思っていたんです。でも、いざこのドラマに入る前にお休みをいただいたら、今年29歳になるのに、ダラダラしちゃって何もしていない自分に焦りを感じて(笑)。なので、休日は早起きして本でも散歩でもいいので、自分のための時間を作ろうと。冬は寒くて無理だったので、春から頑張ります!」