芸能人の筆跡診断「波瀾万丈が文字に表れる」

「みなさんも、小さくて細かな文字で書かれていると、これを書いた人は気が弱そうだなあと思ったり、ダイナミックに書かれた文字を見ると、おおらかな人なんだろうなあと想像したことはあるでしょう。それって結構、的を射ているんですよ」と筆跡診断士の芳田マサヒロ先生。

※筆跡鑑定の画像は「すべての写真を見る」で確認できます

 無意識に綴(つづ)られた筆跡には、包み隠さぬ人間性がにじみ出てくるもの。その人の本音と素顔がごまかすことなく表れるのだそう。

 浮き沈みの激しい芸能界。熱愛、結婚、不倫に暴力など、彼らの波瀾万丈の生き方も、文字から読み解くことができるのだ。早速、話題のタレントたちの筆跡を見てみよう。

清水富美加「不安定な精神状態だとアンバランスな文字に」

清水富美加。文字の上と下のバランスが悪く、ハネがない

 まずは清水富美加。宗教団体『幸福の科学』の活動に専念するため、出家。芸能界引退を決めたが、直筆の文書には、彼女の性格がありありと出ていた!

「文字の起筆(最初にペンを入れるところ)はスッと入っているので、素直な性格かと思います。が、“出家”の字の“家”のウかんむりが異様に大きいところに自分を大きく見せたい虚栄心が垣間見え、上下のバランスの悪さに精神的な不安定さが見てとれます。

 また、“仕事”の“事”などの字のハネが弱いのは、打たれ弱さ、反発力に欠ける面があることを物語っていますね」(芳田先生)

スピード引退の成宮寛貴「精神的な余裕がない

成宮寛貴。文字がつぶれていて、右ばらいは長い

 薬物使用疑惑が報じられ、引退した成宮寛貴。“今すぐこの芸能界から消えてなくなりたい”と切々と綴った直筆コメントにも、彼の性分がハッキリ。

「署名の字でもわかりますが、文字の中の線が重なり、空間がつぶれてしまっている。これは精神的な余裕のなさからくるものです。そして、しんにょうなどの右ばらいが長いのは、物事にのめり込み、ブレーキがきかなくなる人に多いんです」

加護亜依「夢中になると周りが見えなくなる

加護亜依。右ばらいの長さ、文字の非等間隔が目立つ

 離婚、DV、再婚など山あり谷ありの人生を送っている加護亜依も“穏”“庭”などの右ばらいが強く、夢中になると周りが見えなくなるタイプ。

「名前の“護”の右上の部分は本来、等間隔に書くのにまちまちに。等間隔度が乱れる“非等間隔型”は、気分にムラがある性分の表れです」

リーダーになりたかったキムタク&中居

木村拓哉。縦棒の上部が長いのはリーダーシップの高さの表れ。右ハネは自己主張の強さ
中居正広。文字が縦に長く、上部も突出ぎみ

 文字からはリーダー性までわかってしまう。昨年末に解散したSMAPのうち芳田先生が注目したのは、木村拓哉と中居正広の文字。

「(SMAPの)ほかの3人は、それほど主張のない文字で、周りに合わせられると思いますが、キムタクは“れ”などでわかるように、上に突出している親分肌。そして“哉”の右がハネているのは、負けん気の強さ。

 中居君の文字は縦長傾向が強く、文字の上が出ている“頭部突出型”のイニシアチブを取りたいタイプ。どちらも譲らないので、衝突もあったでしょう

<プロフィール>
筆跡仕事人・芳田マサヒロ
日本筆跡診断士協会 筆跡診断士。これまでに2000人以上の筆跡によるカウンセリングを行う。また数多くの芸能人の筆跡診断も行っている第一人者。『SMAP×SMAP』『ノンストップ!』『モヤモヤさまぁ~ず2』をはじめ、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などさまざまなメディアでクローズアップされ、講演やセミナーなどでも活躍中。著書『なりたい自分になる!筆跡の魔法』(飛鳥新社刊/1296円+税)には、筆跡を変えることで個性を伸ばして弱点を抑え「なりたい自分になる」ためのアドバイスが満載。
http://hissekishigotonin.net/