くわばたりえ:クワバタオハラのボケ担当。書籍『くわばたりえの子育ての悩みぜ~んぶ聞いてみた!』(PHP研究所)発売中

 妻であり、母であり、そして女芸人でる、『クワバタオハラ』のくわばたりえ。芸人を続けながらの結婚、出産、そして子育てと忙しい日々を送っている。そんな彼女が日々思う、「家庭」と「芸人」についてインタビューしてみました。

バッシングと同情

 以前は女芸人って彼氏と付き合うことはおろか、結婚が縁遠いイメージがありました。でも今は“彼氏ができちゃった”とか“幸せになりたい”というのをネタにできるようになったので、時代が変わったなと思います。

 私が今のダンナと結婚したときには“彼氏ができない!”というキャラを続けていたので、批判もされました。“オトコがいないことをネタにしてお金もらってたクセに!”とか。そのとおりなんですけどね(笑)。

 結婚したり、子どもができてもお尻を出せる大島美幸さんは、女芸人の中でも特別。ほかの芸人さんはできないと思います。(以前は服を脱ぐなど身体を張った芸風だったが)自分ももう、もちろんムリですね。

 私が結婚した当時、相方・小原さんは“結婚できず、都合のいい女”のイメージがあったので、コントラストがうまく出ました。幸せな女と不幸せな相方という組み合わせは、意外とツッコミが入れやすかったんですね(笑)。 

 そんな彼女も今では、2人の子どもを産んで神戸に住んでいます。

 私も3人の子育ては本当に大変。過去に、思わず子どもを叩いてしまったことをブログに書いたのですが、雑誌からバッシングされて。それが逆に、世間のママたちに同情されたことがありました。

 手をあげてしまったことをあえてテレビで言ったり、ブログに書いたりしたのは、わが子を叩いてしまう人たちがいっぱいいるだろうから、こういう考えをブログに書いて、誰かがアドバイスをくれたらいいなあと思ったからです。最初は批判のほうが多かったから、まさかそうなるとは……という感じでした。

 でも、そんななか仕事をやりたいというのは仕事が好きだからだし、専業主婦の割合が少なくなったこのご時世では当たり前のことだとも思います。自分の念願だった結婚もでき、欲しかった子どもも産めて、子育てもできて、やりたかったこの仕事もできて─。

 収録が遅くなるときには、主人に幼稚園のお迎えをお願いしています。そこで仕事に対して“暴れてこいよ”というLINEをくれることもあり、ありがたいです。

 育児と仕事が両立できているのも、やっぱり主人のおかげですね。子育てが落ち着いたら、小原さんとコンビで漫才をやりたいと思います!