ジャニーズ事務所

 4月16日に東京ドームで開催される『ジャニーズ大運動会2017』。ここ数年は不開催や『野球大会』に振り替えられていたため、'09年以来、実に8年ぶりとなる。それだけに観戦したい申し込み希望ファンが殺到、競争率は5倍から10倍にも跳ね上がったようだ。

なかでも“ライバル”関係にあるグループのファンが目立ったようです。今年11月にデビュー10周年を迎えるHey!Say!JUMP(以下JUMP)と、1か月後にライブツアーを控えるKis‐My‐Ft2(以下キスマイ)。今この2つのグループの間で、ファンを巻き込んだ“対決”が勃発しているんです」(スポーツ紙記者)

 '07年にCDデビューしたJUMPは“ポスト嵐”との呼び声も高く、近年急激に露出が増えている。それに比例するようにファンクラブ会員数も激増しているようだ。

「'15年に『嵐のワクワク学校』に出演すると、冠番組『いただきハイジャンプ』(フジテレビ系)がスタート。同年末には単独でカウントダウンコンサートも開催しました。かつて嵐がそうだったように、J副社長が各メディアに猛プッシュしているとも言われています。

 月9『カインとアベル』(フジ系)に主演した山田涼介をはじめ、中島裕翔や伊野尾慧、知念侑李、有岡大貴らメンバー9人がそれぞれにドラマや映画、情報、バラエティー番組で活躍しています」(アイドル誌編集者)

 一方で長い下積み時代を重ねて、'11年8月に念願のCDデビューを果たしたキスマイ。当初よりSMAPのI元マネージャーのもと、“弟分”として露出を増やしていった7人。いわゆる“I派”だった。

国民的スター・SMAPとの“絡み”が多かったため認知されるのも早かったですね。玉森裕太、藤ヶ谷太輔、北山宏光に加えて、中居正広がプロデュースした4人組『舞(ぶ)祭組(さいく)』も“本家”に劣らない人気グループになりました。

 ドームツアーもJUMPよりひと足早く経験していますね。ただSMAP独立、解散騒動によるIさんの退社で今後の活動が心配されましたが、これ以上は人気グループを“切れなかった”みたいですね」(前出・アイドル誌編集者)

 対立関係にあったとも言われた“J派”と“I派”。それぞれの次世代エース候補だった2グループは、“派閥”が解消されたであろう今もライバル関係が続いているのだという。互いのファンクラブ会員数が、それを物語っているのだとか。

キスマイとJUMP、山田が認めた“ライバル関係”

山田涼介『24時間テレビ』SPドラマの現場で神妙な顔

現在、ジャニーズグループでダントツの会員数を誇るのが嵐です。それにKinKi Kidsと関ジャニ∞が続きます。そして4位と5位にJUMP、キスマイが30万人台半ばのほぼ同数で並んでいるとみられます。

 しかも抜きつ抜かれつのデッドヒートで、会員数を上回るよう互いのファンが、FC加入の呼びかけや勧誘などをSNSを通じて行っていたといいます」(ワイドショースタッフ)

 そして、昨年7月に放送された『FNS27時間テレビ』(フジ系)内の企画『いただきハイジャンプVSキスマイBUSAIKU超合体フェス』で、さらに“亀裂”が入ったようだ。両グループが演技やスポーツなど、あらゆる部門で対決する“爽やか企画”になるはずだったのだが、

「今までになかった組み合わせにMCのロンブー淳が、“なんで(今までなかった)なんでしょうね!?”と突っ込むも、互いに“なんででしょう!”と、派閥関係をそしらぬふり。

 それでも山田は“日ごろから僕たち(キスマイを)ライバル視しているところもあるんで、負けたくないなと思っています”と、ライバル関係を認めていました」(テレビ誌記者)

 結果としてキスマイの圧勝となったのだが、問題のシーンとなったのが総括をしているとき。

「もう1回勉強しなおして挑みたいですね」

 とリベンジを誓う山田に対して、「いつでも(挑戦を)待ってるから!」とチャチャを入れたキスマイ宮田俊哉。すると山田は彼を指さして、

「悪いけど、眼中にねぇから!」

「そんな~」と頭を抱える宮田にスタジオ内は爆笑。コーナーは終了となった。

「番組上では宮田のキャラでオチがつき、彼も“おいしい”役割にありつけました。山田も少々カチンときたのかもしれませんが、半分はいつもの冗談のつもりだったと思います。過去にも宮田をいじることもあったようですからね。

 しかし、一部では“かわいそう” “バカにしすぎ” “ファンが一番傷つく”などと、山田を叩くような声もあふれたのです」(芸能レポーター)

 もちろん大半が2人の関係をわかったうえで笑って見ていたのだろうが、宮田を真剣に応援している側にしてみたらいい気はしないのかもしれない。というのもファンをも巻き込んだJUMPとキスマイの対立は、今に始まったことではないのだという。

彼らがJr.だったころ、JUMPの前身グループ『J.J.Express』には玉森裕太が属していました。

 一方で、キスマイも前身の『Kis-My-Ft.』が結成されており、当時からデビューを目指してお互いがしのぎを削り合っていました。

 結果、玉森はJ.J.から外されて、キスマイよりもひと足早くデビューを勝ち取ったのがJUMPです。この経緯を知る古株ファン同士もまた、長く競ってきたライバルなのでしょう」(前出・芸能レポーター)

 2グループが昨年の対決以来、再度相まみえるのがジャニーズ運動会というわけだ。

対決をあおるジャニーズ事務所

「Jr.も含めたジャニーズグループが紅組白組に別れて、リレーなどさまざまな種目で対決する予定です。当然、JUMPとキスマイを中心に色分けされるのでしょう。

 JUMPにとってはまたとないリベンジのチャンスだけに、ファンもまた応援に熱が入ることでしょう。それにしてもジャニーズはうまくライバル関係とファン心理を利用していますよ」(芸能プロ関係者)

 そう、JUMPとキスマイは、実はジャニーズ事務所が対決を“あおっている”との見方もある。FC会員数が増えれば増えるほど、潤うのは事務所だ。また両グループの今年初の新曲も、JUMPが2月22日、キスマイが3月1日と1週違いで、まるで図ったかのようなタイミング。

こちらでもJUMPに負けまいと、キスマイファンがSNSで購入を呼びかける動きがありました。結局、初週売り上げは27万枚のJUMPに対して、キスマイは20万枚と及ばずとも相乗効果があったのは明らかでしょう。今後も2グループは何かにつけて競わせていくのだと思いますよ」(前出・芸能プロ関係者)

 とはいえ、ジャニーズ事務所の次期社長とも言われるJ副社長の“本命”はやはり、JUMPなのだとも。

これまで3年連続でドームツアーを開催していたキスマイですが、今年はなぜかアリーナツアーに“格下げ”されました。その答えは、デビュー10周年のJUMPが初ドームツアーを予定しているからでしょう。

 J副社長が推す彼らが“ポスト嵐”であり、キスマイはあくまで対抗馬。それでもファンが発奮すればするほど、結果としてジャニーズが儲ける図式なのかもしれません。これもファン心理を突いた一種のプロデュースですね」(前出・芸能プロ関係者)

 運動会では1位になるのはどっち?