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 この春、採用されたばかりの中学校の理科の教員が、始業式の3日後に逮捕された。

 福岡県警八幡西署は4月10日、北九州市小倉地区に住む竹内航輝容疑者(22)を、児童買春・児童ポルノ禁止法(児童ポルノ単純製造)違反の疑いで逮捕。

 逮捕容疑は、昨年6月下旬から7月上旬にかけ、福岡県に住む女子高生(16)に、上半身裸の写真をSNSで送信させたもの。

 竹内容疑者は、新卒として北九州市内の市立中学に赴任したばかり。4月3日から勤務し、7日に始業式、10日に逮捕されてしまった。

 あっという間の退場劇に、同校の教頭は頭を抱える。

「本当にびっくりという言葉しかありません。4月3日から5日間しか勤務していませんから、情報もないし、何もわからないというのが正直なところです。6日まではずっと会議でしたし、特に変わった印象もなく普通でした。7日は副担任として、生徒に紹介したところでした」

 担当教科は理科。県内にある高校の強豪サッカー部の出身。その実績を見込まれ、赴任先中学でサッカー部の副顧問に就いていた。

「7日に部活に参加しましたが、初日だったのであいさつした程度です」(前出・教頭)

 サッカー部強化に何ひとつ貢献することなくレッドカード。問答無用の一発退場だ。

 事件の発覚は別の少女の母親から相談が寄せられ、容疑者の名前が浮上した。今年2月に家宅捜索した際に押収した竹内容疑者のパソコンからは、児童ポルノとみられる写真が数百枚も見つかった。同署はさらに余罪を調べている。

 同容疑者は「18歳未満だったかどうかは覚えていない」などと供述し、容疑の一部を否認しているが、少女への性的嗜好があったことは、証拠物件が物語っている。

 北九州市教育委員会は、

「逮捕されたことに驚いています。高い倍率の中で採用され期待していただけに、残念としか言いようがありません。市民のみなさんにご心配をおかけして誠に申し訳ない。現在、処分を検討している段階で、刑事裁判の結果を待つことなく処分を決定していく」

 と、きっぱり。5日間の勤務で試合終了の笛が鳴った。