舞台で輝きを放ち、生で会える(見られる)俳優が本当に仲のいい俳優を指名してトークする「生で会えるイケメンリレー対談」、通称“生イケ対談”連載。

 第9回は、和合真一さんが黒羽麻璃央さんを指名! 『週刊女性』本誌(2017年5月23日号)のスペシャル対談の続きを、たっぷりお楽しみください。

写真左から和合真一、黒羽麻璃央 撮影/森田晃博

和合ちゃんの部屋にはオールスケルトンのシャワールームがある

――黒羽さんは和合さんの家には何回くらい行ったことがあるんですか?

和合 3回くらい来てるよね。

黒羽 うん。面白いんですよ、彼の家は。バスルームが透けてるんです(笑)。

和合 部屋の中にボンとオールスケルトンのシャワールームがあるんですよ。

黒羽 そうそう。ホテルみたいな感じだよね。パソコンが置いてある仕事もできるようなスペースもあって、大人な部屋って感じ。

和合 大人だから(笑)。

――和合さんの部屋では何をして過ごすんですか?

黒羽 カラオケしたよね。家にカラオケがあるんですよ(笑)。

和合 ウチ楽器OKの防音の家なんで、もうガンガン音鳴らして。『刀剣乱舞』の曲歌ったよね。ウェ~イ! って(笑)

黒羽 あと、一緒に舞台『黒子のバスケ』のDVD見たりとか。

和合 特典映像とか見て笑ったり、バスケできない和合の姿を見たりとか(笑)。でも、麻璃央はだいたい眠くなると(夜中の)3~4時くらいで帰っちゃう。

黒羽 寝るときはやっぱりウチがいいから。

――お互いから見て、それぞれどういう人ですか?

黒羽 いやもう、新人類(笑)。会ったことないタイプです。一番驚かされたのは、この性格もそうですけど、意外とかわいい動きをするんですよ、バスケとかで(笑)。

和合 ああ~。かわいい動きというか、スポーツ音痴なんです(笑)。

黒羽 バスケの得点入れるときの動きが、『アメトーーク!』とかで見るような動きというか(笑)。

和合 いつのまにか両手両足が一緒に動いてたりね(笑)。

黒羽 本番ではもちろんちゃんとやってるんですけど。

和合 それでほんとにゴールが入らなすぎて、ゴールの真下で俺がずっと狙い続けて、「和合! 頑張れ~」って周りでみんなが応援し続けてくれて(笑)。

黒羽 愛されキャラといいますか、一種のゆるキャラみたいな感じ(笑)。

――黒羽さんは和合さんから見てどんな人ですか?

和合 クラスのムードメーカー的な人っていうのもそうなんですけど、『黒子のバスケ』で海常高校チームの平野宏周も言ってたことなんですけど、俺が陰だったら麻璃央は陽だって。ほんとは、「和合くんが悪で麻璃央くんは正義ですね」って言ってたから、それは違うぞって(言い返したら)、陰と陽だろうって言い直したんですけどね(笑)。

黒羽 アハハハハ!

和合 だから例えばヒーローものだったら絶対レッドだし、ほんとに熱血というか……。誰にでも愛される素質を持っているからこそ、やっぱりこの業界でもみんなから愛されるんだろうなと。それって本人の生まれ持った魅力だと思う。

―愛されキャラ同士ですね。

黒羽 そうですね。アハハハハ!

和合 でも愛され方がちょっと違いますけど(笑)。

――お互いどういうタイプの女性が合うと思いますか?

黒羽 俺は個人的には、外国人と付き合ってほしいかも(笑)。和合ちゃんには「なぜ?」っていうのが欲しいから。

和合 ああ~、どうやって出会ったの? っていう意外性ね。

黒羽 そう。ブロンドの美女を横に連れて歩いてほしい。

和合 麻璃央は会ったばっかりの頃は、絶対に年上のお姉さんとかに引っ張ってもらう感じで、かわいがられるタイプなんだろうなって思ってたんですけど。最近なんかお兄さん感とか男っぽさが増してきたので、全然、年下でも引っ張れる感じがする。かわいい年下の子を連れて歩いてるのもありかなって。

黒羽 それいいね。歩きたいよね。普通に歩きたい(笑)。

和合 麻璃央はついて来てほしいタイプで、俺は女性に主導してほしいし、ついていくタイプだから、恋愛観も真逆ですね。

写真左から和合真一、黒羽麻璃央 撮影/森田晃博

――相手のイケメンなエピソードってあります?

和合 麻璃央は結構エスコート上手というか。俺は男ですけど、一緒にタクシーとか乗ってても、ちょっと揺れると支えてくれたりとか。

黒羽 俺、そんなことしたんだ(笑)。

和合 結構、気遣ってくれることが多い。まあそれは男女問わず優しいんだと思うんですけど。だからたぶん彼女がいたら、そういう男らしい紳士的な行動をとるんだと思うけど。

黒羽 へへへ。いや女の子でも、好きじゃなかったらやらないですよ(笑)。和合ちゃんが、優しいなって思うのは、昨日とかもそうなんですけど、LINEくれるんですよ。「明日よろしくね~」みたいな。なんかそういうのが嬉しい。

和合 「楽しみにしてる」って送ったら、「楽しむぞー」って返してくれたよね。普段どういう会話してただろうと思って、LINEたどってみたら、だいたいメッセージの最後は「愛してる麻璃央」、「愛してる和合ちゃん」ってなってる(笑)。

黒羽 いつもふざけてね。BLじゃないですからね(笑)。

――今までの付き合いの中で印象深い思い出は?

和合 一番印象的だったのは、舞台『黒子のバスケ』で千秋楽じゃないのに、普
通に幕裏で、「和合ちゃん、また一緒に共演したいね」ってさりげなく言ってくれて。
やっぱり嬉しいじゃないですか、そういうのって。

黒羽 それは素直にそう思ったから。寂しいもんじゃないですか。終わりに近づ
いてくると。俺、結構そういうこと言っちゃうんです。

和合 そういうところが愛されるんだよね。

黒羽 もう、『黒子のバスケ』のときは毎日が思い出だから(笑)。海常メンバー4
人一緒の楽屋だったので。

和合 そのおかげでね、いろいろ思い出深いことあったりとかね。

黒羽 今年6月にまた共演するから、それは非常に楽しみですね。

和合 楽しみだね。また海常メンバーが全員そろうし。

黒羽 役者としてすごくいろんなことを経験してきた4人が、戻ってくると思っ
てるんで。昨日、松村龍之介にも会って話をしてて。たぶん深みとか厚みがすご
いことになるんじゃないかなと。

和合 1年ぶりの公演なので、みんなでまたやりたいという気持ちがずっとあっ
て。海常メンバーのグループLINEでも近況報告とか、連絡とりあってたし。

黒羽 でも、ここまで早く続編やりたいって言われる作品はないなと思って、僕には。
自分でも早くやりたい、次に進みたいって。

和合 黒子のときは、周りからも「麻璃央イキイキしてるね」って言われるらしい(笑)。

黒羽 だって好きなんだもん(笑)。

麻璃央は、ほんとに数少ない心をちゃんと開ける人です

――改めて、俳優としてお互いリスペクトしているところは?

黒羽 キャラが濃いところ。自分の色がしっかりしていて、個性派になれるって
いうのはすごいと思う。

和合 でも、そういうところを見出してくれて、麻璃央がいろいろなところで言っ
てくれたから。プロデュースしてくれたからね。

黒羽 プロデュース能力あるよね、俺(笑)。

和合 麻璃央は、縦横無尽になんでもできちゃうところがやっぱりすごい。スポー
ツも殺陣も歌も……。それに、常に現場を明るくしてくれる人だし。だから役者として
はもちろん、人としてもほんとにすごいなって思う。

写真右から黒羽麻璃央、和合真一 撮影/森田晃博

――今後、二人でやりたいことは?

黒羽 地方行きたいです、早く!

和合 今回は大阪公演があるから、楽しみなんです。

黒羽 おいしいもの食べに行きたいね。

――和合さん、大阪のおいしいお店もチェック済みですか?

和合 さすがに大阪の店は知らないです。

黒羽 なんで?

和合 じゃあ事前に行っとくわ、俺(笑)。前入りしとく(笑)。

黒羽 アハハハハ!

――最後にお互いはどんな存在ですか?

黒羽 リラクゼーション。アロマ効果ですね。和合ちゃんに会うとストレスが分
解されていくというか。

和合 麻璃央は、ほんとに数少ない、心をちゃんと開ける人です。

黒羽 やったね~!

和合 プライベートでも会いたいなって思うし。でも逆に怖さもあるんですよね、
開かせられ過ぎちゃうんで。自分が隠してる部分とかも開いてしまいそうになる
から。目を見てると、ちょっと見透かされてるような気がするもん(笑)。

黒羽 嘘は通用しないですよ(笑)。

スペシャルQ&A【和合真一編】

――黒羽さんには言ってないけど、感謝していることは?

和合 僕の魅力を周りにアピールしてくれるというか、発信源になってくれていること。麻璃央の番組にゲストに呼んでくれて、それがきっかけで僕のレギュラー番組にまで発展したり、舞台のプロデューサーさんに、「口説き文句のうまいやつがいるんですよ」みたいな感じで言ってくれて、お声がかかったり。本当にいろいろ仕事につながってたりするので、マジで感謝です。そういう意味では、麻璃央は僕のプロデューサーですね。だから、ご飯おごらないとなんです、冗談抜きで(笑)。

――スマホの今の待ち受け画面は?

和合 宇宙……星空です。ロマンチスト(笑)。もうずっとこれですね。例えば、好きな建築とかの写真にしたりすると、これだけが好きなのって言われるようになっちゃうから、すれがすごく嫌で。建築も全般が好きなんで。何事もイメージを決めつけられるのが嫌なんですよね。ひとつのものに僕を染めたくないんです。そういう気持ちが、たぶんこの待ち受け画像に出ているんだと思いますね。壁紙1枚にしては深いな(笑)。

和合真一 撮影/森田晃博

――あなたにとって愛とは何ですか?

和合 本当の愛はわからないんですけど、僕の中の定義としては、好きの最上級。それが人だったら愛してるは1人だろうし、モノでも愛してるは1つだろうし、趣味でも本当に愛してるものは何かって言われたときに、1つ当てはめるわけじゃないですか。だから自分の価値観を左右するものというか。好きがいっぱいあることはいいことですけど、愛はより限られたものって考えると、愛そのものが哲学的なのかなって。だから今は模索中ですね。愛を見つける旅に出る(笑)。

――生活用品でこだわっているものは?

和合 電動歯ブラシとか、スチーマー1つでも、毎日使うものに関しては早く最新のものを手に入れたいっていうのがあって、ハイテクなものは必ず使うようにしていて。もちろん、デザインのこだわりとかもあったりするんで面倒くさいんですけど(笑)。だから電動歯ブラシも1年周期で変えたりします。家電じゃなくても爪切りとかもいいモノにこだわる。日用品にはお金かけてます(笑)。今度、日立から新しいスチーマーが出るんですけど、今使ってるティファールのとどっちがいいか、家電量販店に行って比較したい。

――最近、泣いたことは?

和合 プライベートでは一切泣きません。最後に泣いたのは昨年11月にやった主演舞台『LDKミディアム』です。芝居の最後で泣かなきゃいけないシーンがあったんですけど、途中コメディ要素が多くて、結構、泣くのが大変でしたね。

 プライベートで泣いた記憶は、小学校4年生です。その頃まで結構やんちゃで、友達とケンカして物を投げたかなんかして、それですごく怒られて。でも俺は、あいつが悪いことしたからだって、悔し泣きみたいな感じだったんですけど。そこからずっと温厚な和合になってくんですけど(笑)。感情を表に出しちゃいけないって自分の中で思ったんでしょうね。泣かなくなったのはそれがきっかけかな。

――人生最後に食べたいものは?

和合 今までおいしいものをたくさん食べてきましたけど(笑)、最後に食べたいのは納豆ご飯。なんかそれが一番シンプルにおいしいかなと思って。大好きなお寿司もおいしいシャトーブリアンでも毎日食べてたら飽きるしってところで、ずっと食べてて飽きてないのは納豆だな~って。ほんとに納豆が大好きなんですよね。だから家には常に3パック入りの納豆が4つあるんですよ。パスタにもトーストにも納豆使うし、だいたい1日3パックずつ消費していくんで。

スペシャルQ&A【黒羽麻璃央編】

――和合さんには言ってないけど、感謝していることは?

黒羽 去年やった舞台『黒子のバスケ』で初共演だったんですけど、僕は前もって、後輩から和合ちゃんのことを変な人だと聞いてて(笑)。その情報があったおかげで、和合ちゃんの人柄というか、あのキャラクターをピックアップしていじることができて、周りが面白い人だねって盛り上がって。それで、壁を壊すというか、座組の距離を縮める役割を担ってくれました。海常チームを盛り上げてくれたのは和合ちゃんだなって思いますね。

――スマホの今の待ち受け画面は?

黒羽 地元の友だちと集まったときの写真です。僕、地元がすごく好きなんですけど。23(歳)になってみんな社会人になって、就職で地元を離れるやつもいるし、もう結婚してるやつもいれば、子どもがいたりするやつもいるから、たぶんもう全員集まることないかなって感じで集まって。地元の友達はほんとに大事ですね。だから、早く友達の結婚式とか行きたいんですよね。僕も結婚願望は強いほうですね。家族は欲しいです。「お帰り~」って言ってほしい(笑)。

黒羽麻璃央 撮影/森田晃博

――あなたにとって愛とは何ですか?

黒羽 愛とは……。前の携帯に書き込んでた気がする。そういう言葉とか、大事にしようかなと思って。(携帯のメモ書きを探して)相手の幸せを思うことです。基盤が自分じゃないのかなって。恋は自分が一緒にいたいとか何かしたいとかが強いけど、愛は相手が幸せであれば、結論はどうでもいいかなって。第一優先が相手の気持ちで。いつか家族を持ったら、両親のように僕も安心を与えたいですね。

――生活用品でこだわっているものは?

黒羽 バスタオル。高級ホテルにあるようなモフモフしてるのが苦手なんですよね。安いパサパサしてる薄っぺらいほうがいい。だから、上京したときから持ってるのをずっと使ってます。タオルケットもちっちゃい頃から使ってるやつ。毛布も上京して1年目に買ったようなやつだし、布団もばあちゃんからもらったのを使ってるし。なんか馴染んだものがいいんですよね。

――最近、泣いたことは?

黒羽 最近泣いてばっかりですよ。お芝居でですけど。3作連続くらいで泣かなきゃいけなくて。舞台で毎回泣くのってキツいかなって思ってましたけど、人間って意外と泣けるんだなって思いました。泣く芝居をするときは、本番前に1回泣くようにしてるんですよね。1回蛇口を開けとく、みたいな感覚で。方法としては、だいたい映画の泣けるシーンを繰り返し見ます。『熱海殺人事件』のときは、『アルマゲドン』とか『クレヨンしんちゃん』のすごく泣ける話を見て、舞台に立つようにしてました。

――人生最後に食べたいものは?

黒羽 最後はやっぱり、福島のばあちゃんちで家族とみんなでメシ食いたいな。畳の部屋で、こたつがあって、猫が2匹いて……。福島の米がうまいんですよ。白いご飯と納豆と、ばあちゃんが作ってくれるめちゃめちゃおいしい卵焼きと、郷土料理のひき菜炒りと、マグロの刺身と。そういうものを家族で食べたいですね。


<プロフィール>
わごう・しんいち◎1986年9月13日、東京都生まれ。A型。舞台『黒子のバスケ』OVER-DRIVE(東京公演:6月22日~7月9日AiiA 2.5 Theater Tokyo/大阪公演:7月13日~17日森ノ宮ピロティホール)出演。映画『屍囚獄』前篇/後篇が2017年6月公開。USENラジオ『舞台やろうっ!』レギュラー出演。

くろば・まりお◎1993年7月6日、宮城県生まれ。AB型。舞台『男水!』(東京公演:5月11日~21日シアター1010/大阪公演:5月24日~28日森ノ宮ピロティホール)、舞台「黒子のバスケ」OVER-DRIVE出演。ドラマ『ファイブ』は初夏にフジテレビオンデマンドで配信予定&フジテレビ地上波放送も予定。主演映画『アヤメくんののんびり肉食日誌』は10月7日より全国公開。

(取材・文/井ノ口裕子 撮影/森田晃博 ヘアメイク/泉脇 崇)