s-5.小山私服
 東京でも強い寒風が吹き荒れていた3月10日。夜7時30分過ぎ、JR東京駅の新幹線23番ホームに、スラッとした長身でマスクの上からでもわかるイケメンが現れた。

「NEWSの小山慶一郎クンでした。白黒ボーダーの薄いニットの上に黒レザーのライダースジャケットを羽織っていましたね。右肩にはヒョウ柄のボストンバッグをかかえ、左手には青いプラダのトートバッグを持っていました」(目撃したOL)

 そんな小山に気がついた学生風の男性が「これから取材ですか!? 頑張ってください!」と、声をかけながら握手を求めると、 「あ、ハイ。ありがとうございます。行ってきます!」

 こころよく応じ、まもなく出発する東北新幹線『はやぶさ105号』に飛び乗った。

 小山といえば、リーダーを務めるNEWSが先月末に発売したアルバム『White』がオリコン1位を獲得。

 そして今では、キャスター業も板につき、『news every.』(日本テレビ系)の月曜~木曜日を担当。明治大学出身で手話も堪能という“優等生ジャニーズ”だ。そんな彼が新幹線のホームにいた理由とは?

「その翌日は、東日本大震災からちょうど4年。被災地特集の取材のため、岩手に向かうところだったそうです。生放送が終わってバタバタしていたので、予約していた新幹線を1本遅らせたとか」(芸能プロ関係者)

 氷点下にもなる東北へ行くには少し薄着のようだが、きっと大丈夫。この4年間で小山は被災地へ何度となく足を運んでいるのだ。

「被災地には60回以上行っていますね。“自分は現場主義なので、現地から生の声を伝えたいんです”と熱弁していました。カバンの中には、日本テレビ報道局の名刺やメモ帳、自前の電子辞書も入っているそうで、まるで本物の記者みたいなんです」(テレビ局関係者)

 とても熱心な仕事ぶりで評判がよく、被災地に小山が訪れると「また来てくれたのね」と、地元住民がとても喜んでくれるそう。

 11日の放送では、岩手・陸前高田市から日本テレビの鈴江奈々アナとともに生中継。現場は雪が吹き荒れるなど気温はマイナス。小山の鼻や耳は真っ赤になるほどだった。

「現地では“寒すぎて口がまわらない”とボヤいていましたね(笑い)。しかしそれ以上に、ヘルメットの位置を気にしていて。小山クンは頭が小さいので、ヘルメットがすぐにズレてしまうんです。髪型もしきりに気にしていましたよ」(前出・テレビ局関係者)

 キャスターとしてだけでなく、昨年の夏にはこんなアイドルらしいエピソードも。

「小山クンが屋外でお天気コーナーをしているのを見学しに行ったとき、“あまり早めに来ると熱中症になっちゃうから気をつけてね”と、優しい笑顔で気遣ってくれました。ファンの子たちは完全にメロメロでしたよ」(見学していたひとり)

 そんな彼が尊敬する人物とは、もちろんアノ人。

「ジャニーズ事務所に入ってから初めて受けた取材で、尊敬する先輩は嵐の櫻井翔さんだと言っています。それは今も変わってないみたいですね」(アイドル誌ライター)