これが格安スマホの“メリット”

【メリット・1】月々の料金が格安!

 第一は、やはり料金の安さにあった。

「大手キャリアの毎月の料金が5500円から6500円ぐらいかかる一方、格安スマホはだいたい2000円前後ですむ。月に4000円ぐらいは安くなるわけです。もともと、格安スマホの音声電話は高かったのですが、『音声通話かけ放題』というプランがここ1~2年で一般的になりました。機能では大手キャリアのスマホと遜色がなくなり、料金では、どこをどうやっても格安スマホが安いというぐらいの価格差になってきた。だから、利用者数も年々伸び続けているんです」

 現在、乱立ぎみの格安スマホは価格競争も激しく、最近は“月額1000円前後で3GB”のデータ通信が一般的なのだとか。

【メリット・2】ライフスタイルに合わせて自由自在

大手に比べてプランが多く、ライフスタイルや目的に合わせて、その人に合ったプランの選択ができるのがメリットです。1か月に1GBしか使わない人もOKだし、大容量の30GB使いたいという人まで選択肢がある。

 音声電話はいらない人にも対応してます。LINEしかしないという人にとっても、特定のアプリのデータ通信が無料になる格安スマホもある。大手3社に比べて自分に合ったものを選ぶことができるので、やりたいことが明確だと非常にお得です」

 大手キャリアの提供しているプランは限られていて、自分の利用方法と合わないこともしばしば。でも、その中から選ぶしかないのが実情。その点、格安スマホなら、目的別で選べるのが魅力。無料でできるプランがあるLINEモバイル、通信プランや料金設定を細かく選べるイオンモバイルなど、多様なスタイルに対応しているのがうれしい!

【メリット・3】嫌になったらいつでも変えられる

「格安スマホの多くは、いわゆる“縛り”がありません。“縛り”とは大手携帯電話の3社には必ずある『2年契約』のことです。携帯電話を途中で解約すると、約1万円の解約料がかかります。これは大手3社を使う限り逃れようがない。

 ところが、基本的に格安スマホの場合は、その縛りがほぼありません。だから、契約のときに2年間使わなきゃいけないんだと暗い気分で加入する必要がないんです(笑)。それを最初に言いだしたのがイオンモバイルのトップです。“大手3社の解約料というのは、本当にひどい。お客さんがサービスに満足しないでやめるんだから、ごめんなさいって言って、携帯会社側がお金を払うぐらいのところではないか”と」

 解約料が足かせになって、携帯電話会社を変えたり、格安スマホに乗り換えたりすることを躊躇する人も多い。“縛り”から解放された格安スマホなら、気楽に始められそう。

【豆知識・1】通信エリアはドコモなどの大手と同じ

“格安スマホは、都心でしかつながらないのでは?”と心配している人も多いはず。

「先述したとおり、格安スマホの業者はドコモなど大手キャリアから通信回線を一部借りて運営しています。ですから、通信可能な範囲は、基本的に大手キャリアと違いはありません」ということで、ひと安心!

【豆知識・2】海外でももちろん使えます

 三上さんがおすすめするのは現地のプリペイドSIMを購入する方法。

「自分の格安スマホに現地で使えるプリペイド形式のSIMを買ってさすだけ。これが海外で通信料と通話料を抑えるベスト」。空港で買えて、プリペイドなら使いすぎの心配もない。現地の国内通話料金なので圧倒的にお得なのだとか。