昨年、再ブレイクを果たした石田ゆり子など、“美熟女”と呼ばれる劣化知らずの女性芸能人への注目度は変わらず高いが、男性芸能人にも年齢より若く見える“美魔王”が数多くいる。

 中でも郷ひろみ(61)、B’zの稲葉浩志(52)、東山紀之(50)、西川貴教(46)、GACKT(44)などはメディアに登場するたびに年齢不詳の若々しさが話題になり、同じ男性からも「目標にしたい!」と憧れる声が多い。

 そこで、この5人はなぜ若さを保てているのか、男性が美しく年をとるポイントを美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長に聞いた。

左から東山紀之、郷ひろみ、GACKT、西川貴教

――年齢より大幅に若く見られる5人の方々ですが、高須院長から見ていかがでしょうか?

高須「僕も世間の声と同じ、みんな若々しいと思います! 中でも郷さん、顔だけじゃなく身体も若いからすごいよね。やっぱりあの激しいライブが効くのかな~

――そういえばミュージシャンは、より若く見える方が多い印象です。アンチエイジングに効果的な職業などあるものでしょうか?

高須同じ歌う職業でも、演歌歌手よりロック歌手! やはり動かない仕事よりアクティブに動く仕事のほうが身体にはいいよ。同じ24時間を過ごしても消費エネルギーが違うし、そうすると代謝がよくなって肌にもいいしね」

――そうなんですね。とはいえ、仕事以外でも、普段からストイックに努力されそうな方ばかりのような……。

高須「やっぱり、顔や身体がたるんでいると、だらしなく老けて見えるのは男女ともに同じ。だから食事、運動、筋トレを普段から心がけている人は、それだけ若さを維持できる可能性は高いでしょう。あとは、やっぱりこの5人は普段から『見られている意識』が高い!

――やはり見られているなど、自己意識が高いのは必要ですか?

高須「見られてなきゃ、だんだん身体のメンテナンスも手抜きになり、普通にたるんでいくでしょう。自己意識の高さは自己管理の高さだし、そうなると見た目や健康への意識の払い方も違うよ。これは芸能人じゃなくても同じ」

――なるほど。ところで5人はかなりマッチョです。高須院長も腹筋を“ミケランジェロ施術”でシックスパックにされていますが、筋肉は男性の若見えに重要な要素なのでしょうか?

高須「最近のドラマのタイトルじゃないけど、やはり『人は見た目が重要』だから。同じ顔の男性がタヌキっ腹か腹筋バキバキかで、若さの印象は大いに変わるよね。なので、鍛えないよりは鍛えてるのがベターでしょう。逆に健康を突き詰めて痩せすぎたり、筋肉のためにプロテインしか飲まないとかは、身体が内側から老けるからダメだよ!

――しかし、同年齢の芸能人でも年月が経つと「美魔王」or「残念なおっさん」と岐路が分かれてしまいますよね。

高須それは、生命力があるかどうか、エネルギッシュか否かだね。生命力がないと20代や30代でも老けるもの。あとは、自分をメンテナンスする余裕のある生活が送れているか、つまり金に余裕があるかですね!」


<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)