西城秀樹さんが16日午後11時53分、急性心不全のため横浜市内の病院で死去した。63歳という若さだった。

 そんな西城さんが、45歳のときに芸能生活30周年を記念して発売した写真集がある。その名も『H45』。ハワイ島ロケで衝撃のヌードを披露した。その撮影に同行し、病に倒れても取材をし続けた週刊女性の “ヒデキ番記者” が語る「秀樹さんの素顔」とはーー

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 西城秀樹さんと初めて間近に接したのは2000年の秋。週刊女性で男性ヌードのグラビアを掲載しようということになり、白羽の矢が立ったのが当時45歳の男盛りを迎えていた秀樹さんだった。「怒られるだろうか?」と不安もあったが、快くカメラの前に立ってくれた。

 懐かしく思い出されるのは、スタジオでのフォトセッションの後、当時、川崎市にあった自宅に招かれプライベートなスペースも撮影させてくれたこと。

 もうとっぷり日も暮れていたが、間接照明やキャンドルの灯りの中に趣味のいい調度品、絵画、壺、バリ島の民芸品などが浮かび上がり、ちょっとした美術館のよう。

 広いリビングの床は大理石で、まさに「独身貴族の館」といった趣だった。ベルギー産だったかドイツ産だったか、コルク栓がしてある舶来のビールを「おいしいよ」とふるまってくれた。

 かと思えば、その後、連れていってくれた行きつけのお店は、本当に普通の食堂だった。地元に馴染み、愛し愛されているのがわかった。そこでもビールを飲み、串カツを食べ、よく響く声で笑った。