エミルは半田とともに自転車に乗って受給者宅に向かう (c)カンテレ

 日本国憲法第25条“すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する”からタイトルをとり、生活保護の現場を舞台にした新人ケースワーカーの奮闘記。原作は柏木ハルコの同名コミックで、ヒロインの義経えみる役を吉岡里帆が演じる。

「夏にお届けするドラマなので、暑さに負けないようにパワフルな主人公を作っていけたらなと思います」

 と、意気込む吉岡は役作りのためケースワーカーへの取材を提案。時間を大幅に超過して質問を続けたという。

 制作の経緯について、関西テレビの米田孝プロデューサーは、

「原作で描かれたケースワーカーの仕事に興味を持ったのがきっかけです。生活保護受給者がどんな生活をしているのか健康状態、仕事、家族構成など、その人の人生を丸ごと引き受け、生きる希望を見つけるために努力をする。ここまで深く人と接していく仕事はなかなかないのでは? と感じました。

 ドラマ化するなら吉岡さんにお願いしたいと思いました。ひたむきで、まっすぐな性格のえみるがぴったりということもありますが、吉岡さんは僕がアシスタント・プロデューサー時代の吉田羊さん主演ドラマ(『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』)で、女優として吉田さんの背中を追いかけているように映りました。

 プロデューサーの背中を追いかけていた僕は“一緒に成長して、いつか一緒に仕事をしたいですね”と、話していました。企画とキャスティングが合致した本作は僕にとってもとても思い入れのあるものです」

 えみるは学生時代に映画監督を夢見たものの挫折、安定を求めて公務員になったが、配属されたのは生活課。福祉の知識も人生経験も足りない彼女だが、戸惑いながらもケースワーカーとしての1歩を踏み出していく。ベテランケースワーカーの半田役に井浦新、えみるの上司・京極役に田中圭、受給者役を遠藤憲一がそれぞれ演じる。

「新さんは、ご自身が持っている柔らかで人を包み込むようなやさしさが半田に出ればいいなと思いました。遠憲さんは“こういう役は珍しいかも”と面白がって、いろんな提案をしてくださいます。やさしいイメージの圭さんが厳しい上司役は意外に思われると思いますが内面のやさしさ、信念まで自然に表現してくれています」(米田P、以下同)

 同期役の川栄李奈と山田裕貴は、かつて深夜ドラマで吉岡と共演している。

「上昇気流に乗っていて、ベクトルが上を向いている若いパワーも感じていただけると思います」