目次
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ー LINEを入り口にした投資詐欺が増加
Page 2
ー 50~60代がSNS詐欺に引っかる4つの背景
Page 3
ー ボーナスシーズンは詐欺被害件数も増える時期
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ー 詐欺広告に使われた!  荻原さんが提言

 コロナ禍以降、買い物も振り込みもオンライン決済が定着した。警戒感が薄れた私たちにつけ込んでくるのが、ネット上で悪事を働く詐欺師たち。医師や教師、ごく普通の主婦までもが数万円から数億円に上る被害に遭っている。今、急増しているのが、来年から始まる「新NISA」の広告詐欺。「まさか自分がだまされているわけがない」そう思わせる巧妙な手口にご用心!

LINEを入り口にした投資詐欺が増加

 SNSを利用した詐欺事件では「国際ロマンス詐欺」が記憶に新しい。“外国に住んでいる”という相手とSNSを通じて知り合いになり恋愛感情が生まれた結果、金銭をだまし取られる被害が一時期相次いだ。

「最近増えているのは、この国際ロマンス詐欺の“進化系”ともいえるケース。恋愛状態に持ち込んだあと、“ふたりの将来のために投資をして財産を築こう”と持ちかけるのです。FX(外国為替証拠金取引)に詳しい友人がいて、確実に利益を出してくれるから一緒にやろうなどと、言葉巧みに誘導してきます」そう話すのは村上貴洋弁護士。

 ただ自分にお金を貢いでほしい、というわけではなく、共に財産を増やそうといった甘い言葉にだまされるのだ。

 会ってもいない異性を信じるなんてありえない、そう思っている人にも、詐欺師は別の手口で心の隙間に入り込んでくる。

 それが「LINE」を入り口にした投資詐欺

「ある日突然、LINE上にグループが追加され、あなたはそこのメンバーになっているんです。のぞくと投資にまつわる情報交換が活発に行われていて、“先生”と呼ばれる投資家もいます。

 “利益が出たので車をベンツに買い換えました”“これで老後も安心”といった景気のいいメッセージが飛び交っていて、興味本位に“詳しい情報が欲しい”などと書き込んだら“いいカモ”認定。そこから言葉巧みに振り込みを要求され、最終的には被害に遭うのです」(村上弁護士、以下同)。