しかしその直後の1988年秋、そんなジャニーズJr.たちにあるターニングポイントが訪れます。

 それは同年春から選抜という形でバラエティ番組『いつみ・加トちゃんのWAーッと集まれ!!』(フジテレビ系)に出演していた中居正広さん、木村拓哉さん、稲垣吾郎さん、森且行さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんの6人が、そのまま光GENJIの人気ドラマシリーズの続編『あぶない少年III』で、主演を務めると発表されたこと。

 そしてここでSMAPはついに、12名のスケートボーイズから“6人組アイドルグループ”の名称へと、その役割を正式に変更することになったのです。

 ただ興味深いのは、まさにこの“6人SMAP”の誕生前後。新グループ・SMAPお披露目の場でもあった『あぶない少年III』の撮影時期、メンバーの森さんが同時に『3年B組金八先生」(TBS系)の撮影にも参加していたため、その不在をカバーするべく、SMAPには2人の“サポートメンバー”が付くことになりました。

 その1人が、過去に12名のスケートボーイズ時代に参加していた、国分さんです。

 国分さんらの合流を雑誌によっては「SMAPに新加入」と表現しているところもあるのですが、続報となる『Duet』1988年12月号には「森且行くんのかわりに、平家派の国分太一くんが応援に来てくれたよ」との一文が明記されています。

 これらの経緯を踏まえると、国分さんはスケートボーイズとして活動した後、「一時的にSMAPのサポートメンバーとなっていた」。そして事務所的には「国分さんをSMAPに正式合流させることは、おそらく最初から考えていなかった」。このあたりが正しい認識になるのではと思われます。

 そして、SMAPと国分さんの道が交差したこの瞬間から始まる、「SMAPとTOKIO」の唯一無二のストーリー。

 正式メンバーとサポートメンバーというはっきりした視点の違いは、後のSMAPとTOKIOの関係性にも、実は大きく影響を与えるものになっているのです。

 次回は『SMAP×TOKIOの関係性を深掘りすると思い出す「平家派」の憂き目』をお届けします。


乗田綾子(のりた・あやこ)◎フリーライター。1983年生まれ。神奈川県横浜市出身、15歳から北海道に移住。筆名・小娘で、2012年にブログ『小娘のつれづれ』をスタートし、アイドルや音楽を中心に執筆。現在はフリーライターとして著書『SMAPと、とあるファンの物語』(双葉社)を出版している他、雑誌『月刊エンタメ』『EX大衆』『CDジャーナル』などでも執筆。Twitter/ @drifter_2181