ウケがいい・悪いの差

 テレビとは違うYouTubeというメディアに合っている内容とは!?

「テレビは数チャンネルのみなので、視聴者層を細かく分けることができません。例えばメイクの紹介なら“冬のデートに映えるメイク”のような企画になります。対してYouTubeは、チャンネルが無数にあります。そのため視聴者のターゲットを非常に細かく設定することができると思います。メイクの例なら“奥二重の人に合うメイク”といったコンテンツが作れます。奥二重の人が、どんなふうにアイメイクをすると魅力的に見えるか、髪型や服装は……などと企画が広げられます。

 テレビだと、“奥二重”の方だけに特化したメイク企画はしにくいです。その時間帯、二重や一重の人が視聴しなくなってしまうからです。逆にYouTubeで“冬のデート”だけがテーマだと無数のチャンネルの中に埋もれてしまいます。こういった特性の違いが、すべてのジャンルにありますね」(なーちゃんさん、以下同)

 逆にYouTubeでウケがよくない内容は?

「ターゲットが広すぎる内容は、ウケが悪いです。YouTubeでは、ターゲットを絞って深く刺す戦略が有効なので、大衆向けというか、多くの層にウケようと思うと、どの層にもウケません」

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 最後に、芸能人に限らずYouTubeで成功するために必要なことを聞くと、

「ジャンルによって再生させたり、登録者数を増やす戦略は違います。しかし、どのジャンルでも人気のユーチューバーになるには、“ターゲットの求めていることをする”ことです。

 YouTubeは、『好きなことで、生きていく』という標語ですが、これを“(自分の)好きなことで 生きていく”ととらえている人は伸びません。“(ターゲットの)好きなことで 生きていく”という考え方ができる人が、YouTubeで成功します。自分のしたいことではなく、“見る人が自分にしてほしいと思うであろうこと”をできる人です」

 HIKAKINなどトップに君臨するユーチューバーと肩を並べる芸能人は出てくるだろうか。