「ただし、辞めていったタレントたちが安泰かというとそうとも限らない。特に、米倉は定期的にニューヨークでミュージカル公演を開催してますが、とてつもないお金を事務所が捻出していた。『ドクターX』などヒット作を飛ばす彼女への恩賞とも言えるわけで、赤字覚悟で公演していたわけです。フリーになった芸能人は、自らお金の管理をする必要もありますから、事務所のありがたみを退所後に痛感するケースも散見されるでしょうね」(石川さん)

ジャニーズは好転する可能性が高い

 一方、同じく主力タレントの退所が相次ぐジャニーズに対しても、心配の声が挙がっているが、石川さんは「好転する可能性が高い」と予測する。

「よき理解者であったジャニーさんがいなくなったことで、崩壊を危ぶむ声もありますが、最近は東山(紀之)さんが、バラエティーなどにジャニーズの若手と積極的に登場する機会が増えている。しかも、彼は若手を自宅に招いたり、ご飯に連れて行ったりもしている。ジャニーさん的な立ち居振る舞いをすることで、彼らのよき理解者になろうという姿勢が見えます」(石川さん)

 さらには、滝沢秀明氏が副社長として、藤島ジュリー社長とともに、不倫疑惑を報じられた近藤真彦の無期限の謹慎処分を下したことも大きいと付言する。

「聖域はないということを示した。マッチがミスを犯したことで、結果的に東山さんと立場が逆転した感があります。人間関係を重視する東山さん、芸能畑をよく理解している滝沢副社長の新体制が定着すれば、事務所は再び安定していくと思います」(石川さん)

 また中居や長瀬の例は、退所は一時的であって、“再結成”をするための環境作りではないかと分析する。

「中居としては、ジャニーズ事務所に所属したまま新しい地図と共演することは難しい。長瀬はTOKIOの5人で音楽活動をしたいという思いがある。山口をジャニーズに戻すことはできないから、城島・国分・松岡の3人は株式会社TOKIOを設立しました。長瀬が裏方として活動するのも、音楽活動を見通してのことではないか。事務所は離れても、メンバー同士はつながっているものですよ」(石川さん)

 メンバー間の関係性は、家族同然ということなのかも。

 退所騒動は、何も大手芸能事務所に限った話ではない。中堅事務所のスペースクラフトからも栗山千明、神田うの、有森也実、上坂すみれが退所を表明し、“第2のオスカー”ともいわれた。

30年在籍した事務所から、昨年離れた栗山千明。金銭トラブルも報じられたが……
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 ある芸能記者は次のように話す。

「栗山は子役時代から約30年にわたって所属し、有森も37年間所属した事務所の顔的存在です。しかし、彼女らに代わる新しい顔がなかなか育たず、マネージャー陣は苦労していたようです。そういった焦りもあって、上層部と現場の人間に距離が生まれ、タレントだけではなく社員も事務所を去っていると聞きます」