“盟友”竹野内豊が退社を発表したタイミングだけに“同じ事務所の反町も!?”と思われましたが、そういった話はなく、制作側と双方が納得した上でのこと。いわば勇退で、以前から決まっていたみたい」(スポーツ紙記者)

 水谷豊主演ドラマ『相棒season20』(テレビ朝日系)で、水谷演じる“杉下右京”の相棒・“冠城亘”役を務める反町隆史が降板することが明らかになった。今クールでも、初回から二桁視聴率をキープと安定感を見せているにもかかわらず、なぜ反町は去るのか。

 ドラマ制作スタッフは「制作が一番気を使うのがマンネリ化」と事情を明かす。

「2000年から21年間も続いているシリーズだけに、日々、新陳代謝が図られていて、もっとも効果的な手法が“相棒を変えること”。そもそも『season14』(2015年)から相棒を務める反町さんは、本来は“5年で交代”が既定路線だったとも聞きます。

 というのも、昨年のシリーズ20周年に“新相棒”を迎えて華々しくリスタートを切る案も念頭にあったそうですが、水谷さんの意向もあったのか、結局は続投。ならば“寺脇さんの記録を”と、7年まで引っ張ったのでは」

 11月24日の第7話で125回目の出演となり、初代相棒・寺脇康文の最多出演記録を塗り替えて歴代1位に躍り出た反町。この名誉を手に、3月で勇退というわけか。

 反町のことを“ソリ”と呼んで可愛がっている水谷との関係は良好で、伊藤蘭と松嶋菜々子ら互いの妻、そして家族ぐるみの付き合いをするようになったという、まさに相棒の2人。水谷や他キャスト、スタッフとの刺激的な現場に、この7年間は反町も充実した日々を送っていたようだ。

来年は『相棒』から“釣り人”へ

 そんな毎年の“ルーティン”がなくなって寂しくなる反町だが、降板したことで次は“世界記録”への挑戦という悲願が叶うとも。彼がライフワークとして、俳優業と同等に情熱を捧げているのが「バスフィッシング」。

 滋賀県・琵琶湖沿いに別荘を所有しているのは有名な話で、それは「家族と過ごすためもありますが、第一の目的がバス釣り」とは芸能プロマネージャー。

「芸能界でも1、2を争うほどの腕前で、釣具メーカーからもたびたび商品のコラボや監修のオファーが来るほど。オフには別荘に泊まり込んで釣りに没頭する反町さんが、本気で狙っているのが世界記録なのです。

 普段は良き夫、良き父親である反町さんですが、バス釣りのことになるとまるで子どものようになるみたい(笑)。松嶋さんも“こればかりはしょうがない”と、夫の趣味を理解してくれているそう」

 IGFA(国際ゲームフィッシュ協会)が認定する、世界中のアングラー(釣り人)の目標になっているのが、2009年にキャッチされた体長73.5cm、重量10.12kgと“モンスター級”のブラックバス。しかも、反町も長年にわたって巨大バスと格闘した、同じ琵琶湖から釣り上げられた世界記録なのだ。

 当然、彼も引き下がれるわけなく毎年チャレンジを続けてきたのだが、思わぬオファーが舞い込む。そう、『相棒』だ。