撮影とバス最盛期がかぶっていた

「かねてより刑事物への出演を嘱望していて、ましてや『相棒』と聞いて喜んだ反町さんですが、撮影スケジュールを聞いて固まった。2クールにわたっての放送だけに通常の10月ドラマより早い、毎年8月上旬のクランクインなのです、が……。

 実は、ビッグベイト(大型ルアー)で記録級を狙えるのが夏期だそうで、8月はまさに勝負の月。全国のアングラーが琵琶湖を訪れては我こそと世界記録を狙う、まさに“お祭り”時期とかぶってしまっていたのです」(前出・芸能プロマネージャー)

 当時、「釣りたいものも釣れない、こんなスケジュールじゃ」と言ったかどうかは定かではないが、つまりは7年間も世界記録への挑戦を“封印”してきたということか。

「もちろん、撮影が始まる前には琵琶湖にも行っていたようですが、役作りのためにも日焼け防止をする必要がありますし、何よりもセリフを覚えて“冠城亘”になりきることを優先していたと言います。水谷さんに迷惑をかけられませんからね。

相棒』からリリースされる来年は、釣り人・反町隆史として目の前のブラックバスにだけ集中できるということです」(前出・芸能プロマネージャー)

 イメージキャラクターを務める、イタリアの高級時計ブランド『パネライ』公式HPで、

私はバスの大きさのワールドレコードを狙って挑戦し続けています。趣味とは本気で取り組むことによって、趣味を越えたその先の何かが見えるものだと思います。だからこそ、次の高いステージに行くことができ、課題をクリアして自分のものにしていこうと、限界にチャレンジできるのです》

 と、今なおチャレンジすることへの情熱を燃やしていた反町。

 来夏、“新相棒”発表のニュースを聞く一方で、世界記録の釣果も琵琶湖から届くかもしれない。