レコード会社関係者は話す。
「2018年にジャニーさんが生涯最後にデビューさせたグループでもある、King&Princeです。彼らの所属レーベルは、日本に拠点を置く外資系レコード会社の中では最大手の『ユニバーサルミュージック』が立ち上げた新社内レーベル『Johnnys‘Universe』ですね。
海外展開を視野に入れるため、外資系レコード会社を選ぶ……妥当な選択に見えますが、これはジャニーさんの姉で“メリー喜多川”の愛称で知られた藤島メリー泰子名誉会長(享年93/2021年没)の発案だといいます。
それというのも、本来、ジャニーさんはキンプリを『JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント』でデビューさせたかった、というんですよ」
2014年に『JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント』に名称変更する前の名前は『ビクターエンタテインメント』。往年のジャニーズファンなら、ピンと来る人も多いかもしれない。
「第2のSMAP」とはならなかった
「『ビクター』は、あのSMAPの所属レーベルですよね。知っての通り、SMAPはジャニーさんにとっても、ジャニーズ事務所にとっても特別なグループ。ジャニーさんはキンプリを“第二のSMAP”にしたいという思いが強く、ビクターでのデビューを進めていたといいます。
実際、キンプリは2010年代にデビューしたグループでは総合力が際立って高いグループだし、全員がアイドル活動だけでなく、ドラマでもバラエティでも引っ張りだこの存在になっていますよね」(前同)
しかし、そんなジャニー氏に対してメリー氏が「彼らには世界展開を」ということで、現在の『ユニバーサルミュージック』に急転直下、決まったという。