トラジャにはアメリカ国内では厳しい声も

 前出のレコード会社関係者は続ける。

「ただ、キンプリは国内での活躍は目覚ましいものの、まだまだどうしてもSMAPには及ばないところはあるし、グループの世界進出も果たせているとは言い難い。もちろん、キンプリだけでなくレコード会社サイドの細かい戦略もあるでしょうし……彼らが、現在のジャニーズでトップクラスの人気を誇っていることは間違いないんですが。

 トラジャについても、7月にアメリカの世界的人気オーディション番組『America's Got Talent(AGT)』に出演を果たし、審査員や観客から大歓声を浴び、セミファイナルに進出したことが大々的に報道されてデビューに拍車をかけましたが、『AGT』の一部の審査員からは“音程を外しているし、ラップもよくない。まるで何かのパロディだ”といった厳しい指摘もあったといいます。

 ファンの間ではジャニーズ事務所副社長でJr.の育成を担当する関連会社・ジャニーズアイランド社長の滝沢秀明氏(40)のお気に入りだからデビューできたのでは、と推測する人もいますね」

キンプリも公言している「海外進出の夢」

 ジャニー氏が逝去する少し前の2019年5月2日、『日刊スポーツ』の改元記念コラム『令和に誓う』にて、現在、連続ドラマ『クロサギ』で主演を務めているキンプリの平野紫耀(25)はこう話していた。

《デビューする時から、海外で活動するというのを1つの夢として掲げさせてもらっています》

《僕らの夢でもあるんですけど、ジャニーさんの夢でもある。ジャニーさんも87歳。あと何十年も一緒にいられるわけじゃないと思う。社長が生きているうちに、僕らが海外進出した景色を見せたい。ジャニーさんは第2の親でもあるので、親孝行ですね。そのためには、もっとスキルを磨いて、誰からも認めてもらえるようなグループにならないと》

 ジャニー氏、事務所の悲願でありながら、難航しているように見える海外展開。全世界デビューをしたトラジャ、そしてキンプリの今後は――。