マスクをしていないほうが乗客側の反応が“やさしい”

 気になる非着用の理由は「つける理由もないし、かといって外したい明確な理由も特にないって感じだと思います」。

「自分の顔に自信があるCAほどマスク外してる説」が存在するか検証したい旨を伝えると、「残念ながら期待には応えられないと思います」との回答だった。

「私自身は4月の第1週の国際線で、初めてマスクを外して乗務にあたりました。マスクをしていないほうが乗客側の反応は やさしい気はします(笑)。それ以来、もう国内線でも気にせず外すようにしています」

 マスクを外しているCAに共通する傾向は何かあるかと聞くと、「体感的に若い乗務員ほど外しているような気がしますね。ただそう思う一方で、先輩が外していないと自分も外しにくい、という風潮もなくはないと思います」。

浅田真央がJALのCAに挑戦! ※画像は『JAL』公式YouTubeより
浅田真央がJALのCAに挑戦! ※画像は『JAL』公式YouTubeより
【写真】CAに挑戦する浅田真央

「コロナ禍前は、そもそもルールで<客室乗務員はマスクを着用してはいけない>と定められていました。それがコロナ禍では、<マスクを着用しなくてはいけない>になった。緩和された今、<マスクは着用しても、しなくてもよい>となった。コロナ禍前と今でくらべると、<マスクを着けることが許されるようになった>とも言えるので、“ちょっと化粧をサボることができる”みたいなのはあるかもしれません(笑)。ただ私は、コロナ禍まっただ中での入社組なので、今の若いうちに顔見せとかないとどうすんの、って感じです」

 お客様からのご意見で「マスクを着用していないCAには接客されたくない」の声も一部では届くという。それでも、

マスクを着用していない乗客には着用のご協力をお願いしなくてはいけない、というルールがなくなったのは、だいぶ楽です。頑なに着用してくれない乗客が理不尽に乗務員を責めるカスハラ(=カスタマーハラスメント)もあったと聞きますから」ーーーー。

 もし酔っ払った乗客から、「自分の顔に自信があるからマスクしてないんだろ」って絡まれたらどう?

「クソ客過ぎます。完全にアウト。カスハラ決定ですね」

「自分の顔に自信があるCAほどマスク外してる」という仮説は見事に棄却されたわけであるが、「そう思ってる男の人がいるなら、マスク着けます」と怒り口調で、梨那さんはシンガポールへと飛び立っていった。