ハイフ治療で失敗、後悔しないためのコツ
信頼できるクリニックを選ぶには、どこに注目すればよいのだろうか?
「まず大前提として、クリニックがハイフの効果とリスクをきちんと説明し、現状と希望を聞いて適切なアドバイスをしてくれることが重要です。また、ハイフを含め、さまざまな施術の選択肢があることも考慮しましょう。
希望によってはハイフ以外の施術が適している場合もありますし、そのあたりをしっかり提案してくれる医師のもとで行うのが一番です」
また、万が一トラブルが起こった場合には、しっかりとしたアフターフォローがあるかどうかの確認も必要。
「ハイフ施術は、合併症を起こす可能性がゼロではないため、補償や保険が提供されているかもチェックしましょう」
ハイフの魅力のひとつは、適切な施術を行えばダウンタイムがほとんどないこと。
「注射や糸リフトに抵抗のある人でも、外部からの照射だけで済むため、ダウンタイムがほぼない点が幅広い世代から支持されているようです」
ただし、ハイフは年齢とともに緩んだ筋膜にアプローチするため、若い人で筋膜の衰えが見られない場合はあまり効果を実感できない。一般的には、30代以上の人に向いている治療法とされている。
「たるみを引き上げたい人、ほうれい線を改善したい人に対しては、糸リフトや切開リフトなどの外科的な施術と比べると、ハイフは劇的な見た目の変化は期待できません。
ハイフは、肌の引き締めや、将来的なたるみ予防には効果的な治療法と言えます。個人差はありますが、1回の施術でも多くの人が効果を実感し、3か月間隔で回数を重ねることで、さらなる引き締まりが期待できます」
ハイフのメリット
□ダウンタイムがない
□肌が引き締まりキメが整う
□将来のたるみ予防ができる
□小ジワの改善に有効
ハイフのデメリット
□やけどの可能性がある
□神経損傷のリスクがある
□副作用に皮膚の赤み、軽度のむくみ、つっぱり感、筋肉痛、かゆみ、肌の乾燥などがある
家庭用「セルフハイフ」は“ハイフ”にあらず!?
「肌への刺激で引き締め効果はあるかもしれませんが、そもそも家庭で筋膜を縮ませるほどの熱量をもった機械を使えるとしたら逆に不安ですよね」(安本先生)
超音波の熱量は当然医療機器とは異なるが、非常に高価な商品も出回っている。“医療用ハイフ”とは別物と考えて検討を。
(取材・文/鈴木恵理子)