後編のサムネイル。進藤さんのその後が描かれるようだ
後編のサムネイル。進藤さんのその後が描かれるようだ
【写真】「残酷すぎる…」SNSでも拡散されたお見合い直後、地獄に落ちる男性たち

『マリーミー』が『ザ・ノンフィクション』の密着取材を受けたのは今回で2度目。前回の'22年の放送回では、恋愛経験が少ないものの、男性への要求が多い女性・ミナミさん(仮名・当時31歳)が話題を集めた。

大バズりした“ミナミ”の今

「前回の放送後、弊社にカウンセリングの依頼やセミナー資料を送ってほしいなど、たくさんの問い合わせがありました。ミナミさんは最終的に成婚して退会。その際に個人情報などは破棄していますので、現在連絡は取っていません。健やかにすごされていると願っています」

 植草氏が『マリーミー』を立ち上げたのは'09年のこと。今日まで結婚を求める様々な人を見届けてきた。

「特殊な例ですが、過去には“某女子アナウンサーと結婚したい”と言ってうちに面談に来た男性がいました。その方はアタッシュケースいっぱいに大金を詰めて“これだけあれば結婚できるよね”と話していたことを覚えています。

 女性ですと、長らく男性アイドルの“おっかけ”をしていた方の相談を受けたのですが“腕毛や髭が濃くて気持ち悪い”と、お会いした男性をアイドルと比較してしまい、うまくいかない方もいました」

 どんな顧客が来ても、植草氏はひとりひとり向き合い結婚が成就するよう心がけているという。

「もともと私は、人材派遣会社を経営していました。人材の派遣というのはどこかの会社に採用されて初めて仕事として成立するので、同じように結婚相談所でも、設立当初から結果を出すことにこだわってきました」

 成婚率に力を入れている『マリーミー』の登録希望者は創業以来、右肩上がりだという。

婚活という市場は日々変化しています。例えば大きな変化でいえば、リーマンショック以前は相談所を利用する方は男性が多かったのですが、それ以後は女性の利用者が増えています。

 最近ですと、コロナ禍でリモートワークが増えたためか、人とコミュニケーションを取るのが苦手な人や、運動不足で太ってしまった方などが増えたような気がします。しかし、いつどんな時代でも結婚を成就させるためには、非現実的な夢ばかりを見るのではなく、自身の婚活市場価値を知って努力することが大切だと思います」

 植草氏にとって結婚は“今より幸せになるための手段”だと語る。

「誰かと支え合い、向き合い、理解し合う。そんないちばん小さな組織が夫婦です。そこでご縁があれば、子どもが生まれて家族が増えます。悲しみはわかちあって半分になりますし、楽しいことや嬉しいことは2倍ではなくて2乗になる。それが結婚だと思います」

 2月11日には後編が放送される。果たして彼らの婚活は成就するのか――。