4月1日、宮内庁が情報発信強化の取り組みの一環として、公式のインスタグラムのアカウトを開設した。すると、2日間で50万フォローを突破。5日の午後の時点で70万人を超えている。
SNS上では“誤字”の指摘もあったが…
時代に合わせたSNSでの情報発信、このフィーバーぶりを当の宮内庁はどう見ているのか?
「フォローしていただける方の数については開始までわかりませんでした」(宮内庁報道室担当者、以下同)
と、フォロワーの伸びに驚きながらも、
「今後、若年層を含む幅広い層に、皇室に関する発信を見ていただきたいと考えています」
まずは手応えを感じているようだ。最初の投稿は、今年の元日に行われた、新年祝賀の儀のカット。だが、そこのキャプションについてSNS上では“誤字”があるとちょっとした騒ぎにーー。
《皇居の宮殿において皇嗣同妃両殿下お始め皇族各殿下から祝賀をお受けになる新年祝賀の儀が行われました》
の“お始め”という部分。
《“を始め”の間違いでは》
という指摘があったのだが、これは“始め”の丁寧語ということで、宮内庁の中では普通に使う言葉だという。
SNSの開設でこのような言葉遣いも知ることができ、その効果を早くも感じることができたようにみえる。しかし、宮内庁のインスタでは、フォロワーがコメントできない仕様になっている。今回の言葉遣いなど直接聞きたくなるが、なぜ、コメント欄を閉じているのか?
「コメントには、宮内庁に対するご意見等に限らず、皇室の方々に関する内容も含まれ得ると考えており、宮内庁ウェブサイトの『ご意見・ご感想フォーム』を通じて行なっていただくことにしました」
昨今、特に秋篠宮ご一家のニュースについては、ネット上の批判的なコメントが書き込まれることも多い。そんな炎上に対する対策という意味もあるのかもしれない。
5日時点では、天皇陛下と雅子さま、愛子さまのご公務の様子や、皇居に咲く桜の写真など、少しずつ投稿がアップされている。これからどのくらいのペースで、投稿されるのかを聞いてみると、
「天皇皇后両陛下のご活動等をできる限りタイムリーにわかりやすく発信していきたいと考えています」
また気になるのが、秋篠宮ご一家も掲載されるのか、ということだが、
「開始時においては、まずは天皇皇后両陛下のご活動を中心に発信を行うこととしており、上皇上皇后両陛下、秋篠宮皇嗣同妃両殿下を含むほかの皇族殿下方のご活動等に関する発信については、今後改めて検討をすることとしています」
好スタートを切ったようにみえる宮内庁のインスタ。しかし皇室担当記者は、
「物珍しさからフォローした人が多いと思いますが、今後は投稿の中身や更新のスピードが問われるでしょう。
現在、掲載されている内容はすでにメディアを通じて報道されている事柄ですが、それだけだとユーザーはいずれ離れていくのでは。天皇ご一家の日常生活や、悠仁さまの学校生活の一端など、このインスタでしか見られないような情報や写真が求められると思います」
“開かれた皇室”として、ご公務のカットはもちろん、天皇皇后両陛下が撮影された写真や、フォロワーに向けたお言葉などが掲載されるのか。これからの展開に注目が集まる。