寝かしつけはセリフを覚えながら
育児をしながらの連ドラ撮影。どうやって乗り越えていたのだろう?
「子どもが生まれるまでは、家に帰っても役を引きずったままプライベートを過ごしていました。でも今は、現場を離れた瞬間に切り替えないといけないので。というか“切り替えなきゃ!”と思う暇もなく、そうせざるを得ない(笑)。それが大変ではあったのですが、仕事とは違うところにある幸せや悩み、充実した時間があることで自然とリカバリーされていたのかもしれないです」
仕事への取り組み方も大きく変わったという。
「すっごい集中力がつきました。セリフを覚えられるタイミングは、生活の中で決まっているので。夜、子どもを寝かしつけながら、携帯でスクショしたセリフを見てずーっとブツブツ繰り返して。時々寝落ちしてしまって“ハッ! ダメだ!! この取り調べのシーンは絶対覚えないと!”なんてことも。だから、寝かしつけながら、取り調べをしていました(笑)」
おちゃめなキュートさは変わらないが、母となってさらに輝きが増したよう─。
初の検事役、役作りはどのように?
「脚本に“整頓する”“整える”など、奏のきっちりした性格をうかがわせる描写があるので、髪もタイトにセットし、しっかり顔を見せて隙を見せないように。でも家で悩むシーンなどでは、ちょっと髪も乱れさせて。逆に大学時代はそういうことを一切意識していない感じにして」
35歳の検事と大学生。演じ分けるのは大変だったのでは?
「大学時代は、亀梨さんやエマちゃん、みな実さん、矢本くんとの空気感に助けていただきました!」
<取材・文/今井ひとみ>