寝かしつけはセリフを覚えながら

 育児をしながらの連ドラ撮影。どうやって乗り越えていたのだろう?

 「子どもが生まれるまでは、家に帰っても役を引きずったままプライベートを過ごしていました。でも今は、現場を離れた瞬間に切り替えないといけないので。というか“切り替えなきゃ!”と思う暇もなく、そうせざるを得ない(笑)。それが大変ではあったのですが、仕事とは違うところにある幸せや悩み、充実した時間があることで自然とリカバリーされていたのかもしれないです」

 仕事への取り組み方も大きく変わったという。

 「すっごい集中力がつきました。セリフを覚えられるタイミングは、生活の中で決まっているので。夜、子どもを寝かしつけながら、携帯でスクショしたセリフを見てずーっとブツブツ繰り返して。時々寝落ちしてしまって“ハッ! ダメだ!! この取り調べのシーンは絶対覚えないと!”なんてことも。だから、寝かしつけながら、取り調べをしていました(笑)」

 おちゃめなキュートさは変わらないが、母となってさらに輝きが増したよう─。

初の検事役、役作りはどのように?

「脚本に“整頓する”“整える”など、奏のきっちりした性格をうかがわせる描写があるので、髪もタイトにセットし、しっかり顔を見せて隙を見せないように。でも家で悩むシーンなどでは、ちょっと髪も乱れさせて。逆に大学時代はそういうことを一切意識していない感じにして」

35歳の検事と大学生。演じ分けるのは大変だったのでは?

「大学時代は、亀梨さんやエマちゃん、みな実さん、矢本くんとの空気感に助けていただきました!」

4/9(火)スタート『Destiny』毎週火曜夜9時〜(テレビ朝日系)《初回拡大スペシャル》
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【写真】母になっても“おちゃめ”なキュートさは変わらない石原さとみ

<取材・文/今井ひとみ>