近隣住民とロケクルーのトラブルも

 最近ではフジテレビの『逃走中』のロケをめぐり、近隣住民とロケクルーがトラブルになる事案が発生。3月29日の定例社長会見で、社長が謝罪する事態に発展していた。今回のような「花見の迷惑客報道」でも、《そもそもこんなに混雑してるところにカメラが入ること自体が邪魔》《ロケに行くことで混乱を助長してる気がするんだけど》という意見も上がっている。

「批判の声が大きい一方で、こういった特集は視聴率が取れるという側面もあります。例えばテレビ朝日で言うと、『モーニングショー』は昨年の年間平均視聴率が同時間帯のトップを獲得。2017年から7年連続で、同時間帯の年間視聴率民放トップを記録しています。ここまで結果が出ているとなると、なかなか放送内容を変えようとは思わないですよね」(前出・芸能ライター)

 お花見の時期が終わったら、次に来るのはゴールデンウィークの渋滞特集だろうか。昨年5月に放送された『ひるおび』では、GWの渋滞時にリポーターが実際に高速道路を運転。渋滞具合を検証するという企画をおこない、《渋滞に加担するなよ》《渋滞を助長してるだけじゃない?》と批判の声が上がったこともある。

 気楽な番組も必要だが、あまりにも話題性・視聴率に振り切りすぎている印象もある日本の情報番組。視聴者の求めるものを真摯に受け止め、今後の番組を作っていってもらいたい。