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 6月13日公開の映画『海街diary』。綾瀬はるか長澤まさみ、夏帆、広瀬すずという豪華女優陣の共演で話題を集めている。長女役と次女役を演じる綾瀬、長澤はドラマ版と映画版の『世界の中心で、愛をさけぶ』で主演を務め、ブレイクしたという共通点がある。

 しかし、その“当たり役”ともいえる『セカチュー』の主役を射止めた経緯は全く違うようだ。

「映画化が持ち上がった時に、最初にヒロイン候補にあがったのが映画を製作する東宝の系列事務所に所属する長澤まさみさんでした。白血病で髪の毛が抜け落ちるという役柄だけに、当時アイドル路線で売っていた長澤さんを出演させるか、所属事務所はかなり悩んだようです。でも本人は“カツラで演じたらおかしいよね”と自ら坊主になることを志願。その心意気に打たれた監督のプッシュもあり、予定通り長澤さんがヒロインに。大ヒットして、女優としてブレイクしたのはご存じのとおりです」(映画会社スタッフ)

 映画が公開された同年夏、TBSでドラマ化。そこでヒロインを演じたのが、綾瀬はるかだった。しかし、綾瀬自身は頭を丸めるつもりはなかったようだ。

「長澤さんの坊主姿でのリアリティのある演技がヒットの要因の1つとあり、ドラマ版のヒロインも“坊主になれること”が条件でした。でも10代~20代前半で、ヒロインクラスとなるとCMなどの関係もあり、かなりの方が辞退したそうなんです。でも綾瀬を女優として売り出したかった所属事務所は、本人の許可を得る前にオファーを受けたとか」(テレビ誌記者)

 しかも、綾瀬本人には“坊主にならなくてもいい”と、当時の担当マネージャーは説明したという。

「“坊主になるのがベストだけど、カツラでも大丈夫だよ”と本人には説明していたため、綾瀬は坊主になるつもりはなかったようです。でも撮影が始まり、“実は、坊主になるのが引き受けた条件だった”とマネージャーから説明を受けた綾瀬さんはかなり落ち込んだそうです。でも、映画版と同じくドラマ版も話題になり、綾瀬さんは女優として成功した訳ですから、マネージャーの戦略勝ちですよね」(TBS関係者)