名前の由来は、父親が好きだと言うブッダの一番弟子であるアーナンダ。しかし、なぜアナムと書いて「アナン」なのだろうか?

「アーナンダから取っているから、元は“ン”なのですが、父親が“表記はムのほうがカッコイイだろ”と言い出して、アナムと書いてアナンになったそうです(笑)。事務所でもややこしい名前だと言われるのですが、“僕が有名になったら読み方も浸透するので、もうちょっと待ってください”と本名のままでやらせてもらっています」

 そんなこだわりの強い父親だが、息子の連ドラデビューはすごく気になる様子。

「父親は僕の部屋に入ってきて、台本を勝手に読むんです。それで“オマエの出番、全然ないな”と毒を吐いて部屋から出ていくという(笑)。母親は自分も同じ世界にいるからか、あまり意見は言ってきませんね」

 今作はヒロミ&松本伊代の長男・小園凌央(こぞの・りょう)も出演。同じ二世同士で会話することも多いそうだ。

「僕がキッチン担当、小園君はフロア担当と同じカフェチームなので、撮影が一緒になることも多いのでよく話しますね。小園クンの第一印象は“ザ・現代の若者”。仲良くなってご飯に行く約束もしたし、撮影が終わるまでにもっと仲良くなれたらいいですね」

 『僕のヤバイ妻』は、『ストロベリーナイト』や『ようこそ、わが家へ』の脚本家・黒岩勉が書き下ろす“大人の男と女の極上心理サスペンス”。

「いろんな人間の裏側と表側が入れ替わる、人間の怖い部分を描いたサスペンスになっています。狂気っぽいスリル感はドキドキできると思うので、ぜひ見てほしいですね。僕は核となるサスペンスの部分には今のところ関わっていませんが。でも、実は僕が事件の鍵を握っていた……みたいなオチだとオイシイんですけど(笑)。それぐらい、展開が読めない作品になっていますよ」

 最後に読者へこんなメッセージを。

「竹下景子の息子ということで興味を持ってくれる人もいると思うので、ちょっとした共通点を探してもらえたら嬉しいですね。“目元が似ているかも?”とか。そして、1人の俳優・関口アナムとしての魅力をどんどん出していけたらと思っています!」

<プロフィール>

せきぐち・あなん 1988年9月17日生まれ。東京都出身。『臨床犯罪学者火村英生の推理「探偵・青の時代」』(NTV×hulu)、CM『Indeed「その仕事が、ロボットを動かす」篇』、『Panasonic「Lyfelt」』PVなどに出演。