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 読者からの情報で、木村拓哉の実家がネット地図Googleマップに載っていることが判明した。記者も幾度となく取材で通った、まさしく本物の木村の実家だ。

 昨年4月、マップ上の皇居や警視庁本部、はたまたアメリカ・ホワイトハウスなど世界各地の建造物の名前が改ざんされる騒動が起きた。日本では弁護士事務所への業務妨害容疑で、3人が書類送検される事件にも発展した。

 以降は騒動も収束したのだが、どうやらそれ以前の“イタズラ”が残った可能性が高いという。となれば、木村の実家は少なくとも11か月以上、個人情報が“晒されていた”ことになる。ITジャーナリスト・井上トシユキ氏は現状、対策は難しいとの見解を示す。

「世界中で、それこそ1分間に何万件とマップに書き込まれることもありえますので、すべてをチェックするのは難しいと思いますね。理屈としてはできないことではないんですが、そこまでは手が回らないでしょう。

 今回のように、“これは何ですか?”という問い合わせや、また本人から“困ります”などの申し出があったら速やかに削除、表示できないようにする。その対策しか今のところないのではないでしょうか」

 3月10日、発端となった木村の実家のマップ表記についてGoogle広報部に問い合わせてみると、1時間半後にはマップ上から実家の住所は削除されて検索にもかからなくなっていた。

 しかし、同社からの回答が得られたのは翌11日のこと。マップ上ではすでに削除されてしまっていたので、あらかじめ保存をしておいた画像を担当者に見せた。

「いただいた画像に関して、いま地図上で確認できるものではないので、コメントすることはできません」

 すでにマップからなくなった案件には関知しないということだろうか。

「たまたま今回、全国的に知名度のある木村さんの実家が見つかりましたが、まだまだマップ上に埋まっていると思います。

 例えばローカルタレントみたいな地域の有名人は案外、現住所や実家とか知られていたりして、誰かが“ここだ”とやってしまう。ほかにも殺人事件など、“容疑者、犯人の実家”などと書き込まれることは今後も起こりうることでしょう」(井上氏)

 当然、大半のユーザーがマナーを守って正しく使用しているが、一般からの情報提供をオープンにしているマップである以上、万全とは言い切れないのも事実だ。

 現に某アーティストの実家であるお寺も、木村の一件と同じように名前で検索すると、実際の住所を確認することができた。やはりほかにも“埋まっている”疑いはある。

 ただ、この木村のトンデモ“事件”について救いがあるとすれば、実家には誰も住んでいないというところか。実は現在、この豪邸は売りに出されているのだ。

「お引っ越しされましたよ。お父さまが“お世話になりました”と挨拶にお見えになりました」(近隣住人)

 ただ物件自体にまだ買い手がついていないため、現所有者は木村のまま。マップに載ること自体はもちろん、あってはならないことだ。

 一方で約20年間、木村家の拠り所だった家を突然、手放すことにしたのにはこんな理由があるようだ。

「キムタクの両親はもう長いこと別居生活を送っています。母のまさ子さんは都内マンションに居を移し、そこから食育の講演で全国各地を回るなど精力的な活動を続けています。

 そして父の秀夫さんも別の戸建てに移り住み、盆栽などを扱う和風カフェをオープンさせています。 もともとキムタクも家族を連れて“帰省”することもなく、言ってしまえば“一家離散”状態だったとも。戻る家がなくなるのは寂しいでしょうが、いたしかたないのかもしれません」(写真誌カメラマン)