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■貧乏とは無限に欲があり、いくらあっても満足しないこと

 質素な暮らしを貫く南米ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領(80)が5日に初来日した。

「あなたがスーパーマーケットで買い物をするとき、それはお金で買っているのではありません。お金を稼ぐために費やした人生の時間で買っているのです。そして、人生の時間を売っている店はどこにもありません」

 講演会場を埋め尽くした学生は、ひと言も聞き漏らすまいと静かに耳を傾けた。

「若いときは愛のために多くの時間が必要でしょう。愛は地上で最も大切なものです。人生の動力となります。だから親愛を示す時間が必要なのです。物は愛をくれません」

 東京・府中市の東京外国語大学で7日、「日本人は本当に幸せですか」をテーマに講演した。会場には約300人の学生が詰めかけ、入りきれなかった学生は中庭の大型中継モニターを食い入るように見つめた。

 ムヒカさんは、ブラジルで2012年に開かれた環境問題を話し合う国連会議で名スピーチし、その人柄や暮らしぶりが注目された。

《貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないことです》

《私たちは発展するために生まれてきたのではありません。この惑星に、幸せになろうと思って生まれてきたのです》