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 精神疾患で休む先生が急増中。そんな衝撃的なデータがある。文部科学省の発表によると、教師の在職者に占める、精神疾患による病気休職者の割合は、この10年で約3倍に(グラフ参照)。

 教師のストレス原因として、モンスター・ペアレントの増加が注目されており、教師が保護者を訴える裁判や、保護者のクレーム対応などが原因とみられる教師の自殺も起きている。例えばこんなケースだ。

 東京都の市立小学校の新任女性教師が2006年に自殺。保護者対応や残業が原因とみられ、2016年、遺族が起こした裁判により、公務災害申請が認められた。同じ2006年、新宿区でも新任女性教師が「全て私の無能さが原因です」という遺書を残し自殺。2010年に公務災害認定された。

 2010年には、埼玉県の市立小学校に勤務していた女性教師が保護者に対し、いわれのない中傷を受け、不眠症になるなどの被害を受けたとして慰謝料500万円を求め裁判に。2011年にも、神奈川県内の市立小学校に勤務していた女性教師が保護者に対し、名誉毀損及び損害賠償を求め裁判に。

 こういった傾向が生まれた背景について、クレーム対策アドバイザーの関根眞一さんは「核家族化による親の孤立」「少子化が拍車をかける、わが子至上主義」などを挙げる。

 また、教師の転職コンサルタントをしている藤井秀一さんは、「消費者感覚で学校にクレームを入れる保護者の増加に加え、部活や膨大な事務処理など、教師の負担は重い。過酷な状況です」と話す。