春風亭昇々(32歳)。千葉県出身。関西学院大学卒業後、'07年に春風亭昇太に入門

「ニノですか? よく似てると言われるんです(笑)」

 春風亭昇々(しょうしょう)は、嵐の二宮和也似の男前。実際、独演会を開くと8割が女性客という人気っぷりだ。

「自分としては男子向けの落語のつもりなんですけど(笑)。昨年はブームで注目されたけど、真価が問われるのは今年からでしょう

 千葉県出身だが兵庫県の大学へ進み、落語研究会に所属した。ある日、テレビの落語番組の収録を観覧。登場したのは、のちに師匠となる春風亭昇太だった。

「師匠は古典の『壺算』(※)をやったんです。それまで古典なんてじいさんがやるものだと思ってたのに、大爆笑でした。マクラも含めてすべてがおもしろくって」

(※)『壺算』:大小の壺を買いに行き値段交渉のトリックで店主を騙し、まんまと大の壺を小の金額でせしめるという噺。桂枝雀の芸が有名。

 そして大学卒業間近、新宿末廣亭に出演していた昇太師匠を「出待ち」し弟子入りを志願。1か月後、師匠から「今から横浜に来れる?」と突然の電話が入る。「チャンスは今しかない!」

 と新幹線に飛び乗った。

「ほかの就職先は全部同じに見えたんです。人に指図されずに、自分で考えて自分で演じて世界観も作れる、そんな落語が最も理想の仕事だと感じたんですね」

 しかし、前座の仕事は大変に厳しいものだった。