「寄席では『高座返し』や何十人もいる先輩方へのお茶出しが役目で、師匠1人につき3回も淹(い)れなきゃなんない。人によって“俺は冷たいお茶だ”などリクエストが違ったり、急な階段を駆け上がるから、途中でこぼして怒られたり。楽屋は落語家だけでなく、色物の方や講談師、漫才師と師匠だらけですから、息つく暇もなかったですね」

春風亭昇々
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 そんな修業生活の2年目から、前座にはご法度の落語会を仲間と開くように。

「師匠に頼み込んで、仲間4人で2か月に1度、新作のネタおろしをしました。そのときに作った噺を今でもやりますから、すごい財産になってますね」

 '11年4月、晴れて二つ目に昇進、'16年には、1年間で最も活躍が目覚ましい二つ目に贈られる『渋谷らくご大賞』を受賞した。

 次に目指すのは「真打」、と思いきや──。

「もちろん真打は目指すけど、目標はそこじゃない。これまでは、落語家はみんな同じ富士山を目指して一生懸命、登るのがエライとされてきた。でも僕は、誰も登ったことのない山の景色が見たくて。だから僕が草刈り鎌をふるいながら目指しているのは『昇々落語』の頂。自分だけのオリジナルを確立させたいんです

【春風亭昇々ブログ】
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