木村文乃 撮影/伊藤和幸

これまでお母さん役とか先生役をやることが多くて、ガッツリ恋愛ものってほとんどやったことがなかったんです。だから、もう(役で)恋することはないんだろうなって思っていたときに今回お話をいただいたので、すごくありがたい気持ちでやらせていただいています

 30歳を手前にした男女2人の“運命の恋”を描いたドラマ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系・土曜夜10時~)で、ヒロイン・湖月晴子役を演じている木村文乃。実年齢と同じ29歳、まさに等身大の女性を演じている。

「晴子はどこにでもいそうな標準的な人だから、みんなの標準を取り入れています。私、声を大にして言いたいんですけど、“晴子が誠(亀梨和也)に心を開かないからダメなんだ”って言われるんですけど、急に“ボク、運命の人です”って男の人が現れて、それ信じる人いる!? って(笑)。どちらかと言ったら晴子が拒絶してしまう反応は、標準なんじゃないかなって思ってます」

 登場人物は全員ピュア。だからこそ、その恋愛観には考えさせられることも多い。

本来、人を好きになるって、こういうことだったなって思い出させてくれる作品です。恋愛関係って、その前にその人の人間性を好きにならないと成り立たない。私もまさにそのタイプで。“人間的に好きな人”の中から直感的に“この人のこともっと知りたい”“ずっと一緒にいたい”とか思えたら、それが恋愛的な“好き”になるんだと思います

 そして実際に“好き”になったならば、

「相手に対して完璧を求めてしまうと、ひずみができたときに一緒にいることがすごく大変になってしまう。だから、あなたのダメなところも私はいいと思ってるよって、そのくらいのバランスがいいんだと思います

 主人公の誠をはじめ、昔の同級生・定岡(満島真之介)からも愛の告白を受ける晴子。そんな晴子を演じていて、“気づいてしまった”ことが――。

「晴子は男性から言い寄られますけど、そういえば私って昔から周りから来られることってあまりなかったなって(笑)。“男に甘えるな、人に甘えるな”という母親の教えもあって、常に相手とは対等でいたかったので、可愛げがなかったのかもしれませんね

 向こうから来てくれなかったら、こちらから行くしかない!?