小学校低学年のころ毎日、庭の木登りに夢中で、意外と活発だった

 これほどまでに彼の才能が花開いた背景には、通っていた幼稚園の教育法も関係しているらしい。“モンテッソーリ教育”というシステムだ。

「19世紀にイタリアで生まれた教育法で、子どもたち自身が自発的に物事に興味を持つことを重視します。

 内面から自然に現れる好奇心に促されて自由に取り組めるような環境を整え、大人は子どもが選んだ活動を心ゆくまでできるように援助するという考え方です」(教育評論家)

 家庭では好きなことをやらせてもらえ、幼稚園も自主性を重んじる方針だった。

「3歳のときにキュブロという積み木を買ってもらい、何度も繰り返していたそうです。5歳になると、迷路づくりに熱中した。気がすむまで集中して書いていて、大人でも解けないようなものもあったそうです」(スポーツ紙記者)

 将棋では5手、10手先を読む能力が求められるが、これも伸ばすことができるらしい。

どんな行為でも、自ら手順を考えさせます。何かを貼るという作業なら、自ら台紙を選び、貼る材料を持ってきて、手をふく雑巾を持ってくるんです。作業をする席も自分で決めさせます。何でも自分で決めるという活動を繰り返すことで、小さなころから先を読む力が身についていくわけです」(前出・教育評論家)

 将棋界に旋風を巻き起こす快進撃は、すでに1歳から始まっていた!