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 朝ドラ『あさが来た』で五代友厚役を演じるディーン・フジオカ。海外では人気スターの彼だが、国内作品に出演するのはまだ2作目。そんな彼の素顔に迫った。

――双子のパパって本当ですか?

「そうです。男の子と女の子で今、1歳とちょっと。夜泣きがちょっと大変でした」

――最後にお子さんに会ったのはいつ?

「1か月くらい前にジャカルタで会いました。10月1日が子どもの誕生日なので、盛大にパーティーをしました。映像も撮ったので、将来、子どもがグレたら見せようかなって(笑い)」

――今、朝ドラをやっていて、ご家族の反応は?

「家族は喜んでいます。でも、勢いあまって、親が僕に関するサーチエンジンの検索数グラフをメールで送ってきたんですよ」

――それはどういったものだったんですか?

「そのグラフ、見ますか?(と言ってスマホを取り出して……)全世界で自分の名前を検索した人がどれくらいいるかって、ひと目でわかるグラフなんです。『あさが来た』に出演して数値がグンと伸びましたが、いちばんヒット率の高かった'08 ~'09年と比べると、まだまだ歴然の差で」

――'08~'09年は何に出演されていたんですか?

「台湾のドラマ『笑うハナに恋きたる(原題:不良笑花)』に出ていたんです。それが爆発的にヒットして、中華圏では視聴率が1パーセントを超えたらよかったねってレベルなのに、史上まれにみる8パーセントくらいまでいったんですよ。だからこれは、親からの“目標は高く持て”ってメッセージだと僕は受け止めています。こんなに頑張っているのになぁ~(笑い)」

――『あさが来た』で五代さんを演じるにあたって、意識していることは?

「実は最初のほうと後半では、声のトーンを変えているんです。気づきました?」

――五代さんのセリフで好きな日本語ってありますか?

「“達者でいきったもんせ”です。あと“大事なのは後世に何を残せるか”というセリフが好き。五代さんって薩摩の武士にもかかわらず、大阪市内に銅像が4~5体も残っているんですよ。彼はいろんな人に幸せを残したと思うんです。すごく間接的ではありますが、僕も五代さんのおかげで今の大阪での素敵な日々があるので。本当に偉大な人だなって、尊敬しています!」

――最後にディーンという名前は好きですか?

「はい! 周りからアディーン、アディーン(阿靛。中華圏だと親しみを込めてニックネームに阿を付ける)って呼ばれていたんですが、この名前がすごく幸運をもたらしてくれたと思うんです。海外でも生活をしていくにはお金が必要で、地元の人の中に分け入ってやっていくわけです。そのときにもこの名前にすごく助けられました。このディーンって名前がもたらした生き方いうか、幸運を、今後も生かしていきたいですね!」