【好評連載・フィフィ姐さんの言いたい放題】欧米の女性を中心に巻き起こっている、ワキ毛を処理しないというブームについてツイートをしたところ、女性のワキ毛に色気を感じている男性が意外にも多いことを知り、驚いたというフィフィ。果たして、男性が求める女性の“色気”とは何なのか。

20151018 fifi (3)
欧米とは違って、日本ではワキ毛を処理することが「美しい」とされている

 昨年あたりから欧米では、ワキ毛を処理せず生やしたままにしておく、いわゆる“ワキ毛女子”がブームとなっていますよね。 ハリウッドやフランスで流行なんて言うと、日本の女性は飛びつくことも多いですけど、“ワキ毛女子”は果たしてどうなんでしょうかね。

 だけど女性のワキ毛、意外にも需要はあるんですよね。以前、私が“ワキ毛女子”にまつわるツイートをしたところ、結構反応があって。好きな男性は少なくないみたいですね。生々しくて良い、色気を感じるとか言って。ただし可愛い子に限る、というのが何とも悔しいところなんですけど(笑い)。

 そもそもヘアーというのは、セックスシンボルの側面があります。"ワキ毛女子"が流行っている欧米ですが、一方で男女問わずアンダーヘアーを処理する習慣があります。よくサッカー日本代表の海外組が帰ってくると話題にしていますよね。海外では清潔感を保つためには当たり前の行為で、専門のサロンもあるぐらいなんです。

女性の色気は、“ギャップ”や“隙”

 ワキ毛に限らず、性癖というのは本当に人それぞれですけど、やはり思春期の経験が大きく影響しているみたいね。想像のなかでの女性と比べ、生身の女性の完璧でない姿を目の当たりにしたときの衝撃を引きずっている人は、私の周りにもいますよ(笑い)。

 これまで私もスポーツ紙や男性向けの雑誌などで連載をするなかで、“女性の色気とは何か”ということについて、自分なりに色々と考えてきました。おそらく重要なのは“ギャップ”や“隙”なんですよね。

 たとえば、見た目は派手なのに、質素な下着をつけているといった“ギャップ”。あるいは、夏場にワキ汗がブラウスに滲んでしまったり、下着のラインが透けて見えてしまったり。女性からすると、こうした姿は失態、恥ずかしいことなんですけど、男性にとっては色気を感じるこの上もない“隙”だったりするわけ。

 だから、"ワキ毛女子"も堂々としていたらダメなんですよ。あくまでも失態、恥ずかしがっているからこそ、その“隙”が良いわけで。

女性が求める美と、男性が求める色気とは反比例の関係にある

 その一方で、制汗スプレー、除毛や脱毛などをはじめ、女性が求める美を実現する技術が発達したことによって、こうした“ギャップ”や“隙”はどんどん減ってきていますよね。写真や映像も、いくらでも修正が効いてしまうから、昭和のポルノのように、毛穴から噴き出す汗までもが見えるような艶かしさは失われてしまいましたよね。

 女性が追求する美しさと、男性が求める色気とが相反するものである限り、たとえば団地妻だったり、四畳半から匂い立ってくるような生暖かい色気なんてものは、今後ますます幻想となってしまうでしょうね。

 ん? なんで、私が男でもないのに、こんなことを熱く語っているのよ(笑い)。

《構成・文/岸沙織》