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オーストラリアで開催された「シドニー五輪」の結団式に出席された雅子さま('00年8月)

 皇太子ご夫妻は6月20日から1泊2日で、東日本大震災の復興状況を視察するため、岩手県宮古市などを訪問。岩手から帰京した2日後の23日にも、皇太子妃雅子さまは午前中から精力的に活動されていた。

「23日には愛子さまが通われる学習院女子中等科で授業参観があり、雅子さまは午前8時半過ぎには皇太子さまとともに学校に到着し、午後4時近くまで参観されていました」(学習院関係者)

 愛子さまの不規則登校が発覚した2年前は、朝8時過ぎから皇太子さまと参観し、昨年はトンガ訪問を控えていたからか皇太子さまにお任せしていた雅子さま。

「現在、女子中等科3年の愛子さまですが、女子高等科からは授業参観はなくなります。

 雅子さまは岩手訪問のお疲れが残っていたと思いますが、最後に参観しておきたいとお考えだったのかもしれません」(東宮職関係者)

 お疲れもコントロールできるほどまでに回復した雅子さまには、実は“当面の目標”があったのではないかと、ある宮内庁関係者は指摘する。

「7月3日に、今夏開かれるリオデジャネイロ五輪の日本代表選手団の『結団式』が都内で開かれますが、雅子さまが16年ぶりに臨席することが検討されているようです。

 公的活動に軽重はありませんが、オリンピックという久々の“ハレの舞台”に雅子さまは目標を定めていて、活動の幅が広がっているのではないでしょうか」

 オリンピック代表選手らが一堂に会し、皇太子さまの激励のおことばもある華やかなセレモニーに、雅子さまは'96年のアトランタ、'00年のシドニー大会の際にはご臨席。'04年のアテネからは、ご欠席が続いている。

 今回は、4年に1度の重要な行事に出席するため、雅子さまのお気持ちも高まり、体調を整えられているのかもしれない。

「今回の五輪結団式が、雅子さまの直近の大きな目標になっていたのかもしれません。

 以前からオリンピックなどのスポーツ大会は、ご一家で観戦されています。

 また、ご夫妻には障がい者スポーツ大会やインターハイへのお出まし願いが毎年あり、スポーツとの関わりが深く、皇室と五輪の関わりも長い歴史があります」

 そう解説するのは、皇室を長年取材するジャーナリストで、文化学園大学客員教授の渡辺みどりさん。

 '13年9月には、高円宮妃久子さまが、国際オリンピック委員会で流暢なフランス語と英語のスピーチをして、'20年の東京五輪開催決定に大きく寄与されたとも言われている。

「東京五輪の際には、雅子さまも愛子さまも、皇族として各国要人をお迎えすることになります。

 今回は、それを見据えた五輪行事ということで、雅子さまもお力が入るかもしれません」(渡辺さん)

 結団式当日は、雅子さまの“金メダル級”の笑顔で式も盛り上がり、オリンピック選手たちも勇気づけられるかもしれない。