NHGの進化がとまらない!

辞書編纂者が明かす新語掲載オーディションの舞台裏

2016年02月07日(日) 16時00分
〈週刊女性2016年2月16日号〉
2016年02月07日(日) 16時00分
〈週刊女性2016年2月16日号〉

 アコギ(アコースティックギター)、今彼(元カレに対し、現在の彼)、おそろ(おそろい)、ガン見(凝視)、ディスる(侮辱する)、ダダ漏れ(情報の漏洩など)……。

 これらはすべて、2014年出版の最新版『三省堂国語辞典』に“新顔”として掲載された俗語の一部。見慣れない省略語に驚いた人が多いのではないか。

 人々が口にする言葉は、時代の中で移り変わる。最初はただのネット用語や若者言葉でも、社会に定着し、広く使われるようになれば、立派な“一般語”として辞書に掲載される可能性があるのだ。

20160216_nhg_dic

「昔は新版へ改訂するまでに10年かけていましたが、今はそんな悠長なことを言っていられなくなりました。約5年のスパンで改訂しなければ、世の中のスピードについていけません」

 そう語るのは日本語学者で、『三省堂国語辞典』(以下、三国)の編纂者として活躍する飯間浩明さん。

「辞書に掲載される言葉は全部で約8万語。そのうち、改訂時に新しく加えるのは約4000語。死語として削るのは数百語です。『三国』は、現代の視点から言葉を集める方針。俗語も約5年~10年間死語にならず、社会に定着していれば掲載します。一部の若者だけでなく幅広い層で使われていることが条件です」

 新語の認知度を調べ、判断する。そのさじ加減が難しいという。

「昔は、活字メディア3種類から1例ずつ見つかれば、掲載するというシンプルな基準でしたが、今はインターネット検索が欠かせない。例えば、“しくよろ”の認知度を調べるなら、“よろしく”など類似語も比較対象として検索し、使用頻度の多さを判断します」

 採用されにくいのは性的表現と人を傷つける言葉。数年前の候補“脂ギッシュ”は、悪口に近いという理由で不採用になったとか。

 新語として採用するか否か、辞書掲載の厳しいオーディションにかけられる言葉は一体、どこから選び出されているのか。

「新聞、雑誌、テレビ番組、インターネット、SNSはもちろん、バスの中で学生が話している言葉にも聞き耳を立て、気になる言葉はメモしたり、写真に撮ってストックしたりします」

 飯間さんは、改訂時までの5年間で約1万数千語を掲載候補として採集。そのうち、編集会議にあげるのは数千語。将来的に定着の見込みがある言葉については、1度不採用になっても観察を続けるという。貪欲に採集を続けても高い競争率の中で多くが“不採用語”となる。しかし、味わい深いものが少なくないと飯間さん。そこで、惜しくも不採用となった俗語をいくつか紹介してもらった。

関連記事

ニッポン
原宿の女子高生に...

「それな」若者言葉の背景とは

2016年02月06日(土) 16時00分
〈週刊女性2016年2月16日号〉
ニッポン
新語ウォッチャー...

一般人発だからこそ誕生の言葉

2016年02月06日(土) 11時00分
〈週刊女性2016年2月16日号〉
ニッポン
専門家に聞いた

「4低」世相を映し出す俗語

2016年02月06日(土) 05時00分
〈週刊女性2016年2月16日号〉
ニッポン
原宿の女子高生に...

テンポ重視 若者言葉を使うワケ

2016年02月07日(日) 05時00分
〈週刊女性2016年2月16日号〉
ニッポン
懐かしの“死語”...

「ぶっとび~」バブル語の魅力

2016年02月07日(日) 11時00分
〈週刊女性2016年2月16日号〉
ブーム
高須クリニック院...

高須院長、流行語大賞に疑問

2015年12月11日(金) 11時00分
〈週刊女性12月22日号〉

オススメ記事

文化人
Twitterや...

フィフィ指摘ファンとの距離感

2016年05月25日(水) 17時40分
〈週刊女性PRIME〉
文化人
バレーボール・タ...

フィフィ言及スポーツとお金

2016年05月21日(土) 18時30分
〈週刊女性PRIME〉
男性
第2回『Yes!...

ビアちゃん語る高須院長の凄さ

2016年05月13日(金) 05時00分
〈週刊女性PRIME〉
災害
高須クリニック・...

高須院長が語る被災地支援方法

2016年04月29日(金) 05時00分
〈週刊女性PRIME〉

ページトップ