映画『かぐや様は告らせたいファイナル』公開初日舞台挨拶での平野紫耀('21年8月)

 今年、メンバーそれぞれが活躍の幅を広げ、人気拡大中のKing & Prince。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの彼らだが、メンバーの平野紫耀(24)の体調を巡り心配の声があがっている。

平野紫耀、心身ともに限界?

『Myojo』(2021年1月号、11月20日発売)で三大栄養素の話題になった際、《そもそも栄養とか気にしないタイプだけど、ちょっと前に帯状疱疹になっちゃったからちょうど気にし始めたところで》と発言した。

「帯状疱疹」の原因は過労やストレスからくる免疫力低下と言われるが、彼が患ったという事実にファンは騒然となった。

 King & Princeは過去に『週刊女性PRIME』で実施した『1万人に聞いた「ポスト嵐」ランキング』でぶっちぎりの1位。

 さらに『好きなジャニーズランキング』では、平野が昨年4位からランクアップしこちらでも堂々の1位となった。グループとしても個人としても絶好調であることが伺えるが、そんな彼を民放テレビ局関係者はこう評価する。

「難しいと言われる漫画の実写映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル』(東宝系)では橋本環奈さん(22)とのW主演を見事演じきり、新しいファンを獲得しました。

 映画のPRのために出るバラエティー番組でも天然キャラが炸裂し、番組でも抜群の存在感をだしていたと思います」

 今年の夏にはグループで『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)のメインパーソナリティーという大役を務め、平野は番組内のスペシャルドラマ『生徒が人生をやり直せる学校』の主演も好演。前出映画『かぐや様は告らせたい』の公開時期とも重なり、平野はプロモーション活動や撮影で多忙だったことが伺える。

 実際に平野をインタビューをしたエンタメ誌記者は彼についてこう話す。

「インタビューは各媒体10分刻みだったりしますが、多くのメディアから取材に応えることも。媒体によっては衣装替えをすることもあるため、かなりの労力がかかります。それでもサービス精神旺盛な平野くんは、イヤな顔一つせず、常に全力の笑顔で応えていました。

 人気絶頂でも天狗にならず、取材陣への対応も良い。多くの媒体から評判の良いアイドルと言えます。ただ、今年の夏はあまりに多忙で顔から少し疲れがでている時もあって心配ではあったんです

 業界からの評判も良い平野は、ファッション誌の取材で、その夏の多忙さについてこう明かしている。

今だから言うけど、休憩時間に一人で、マネージャーさんの車にいるとき、“このまま、この車を走らせて逃げちゃおうかな”って思ったことが何回かあった(笑)。一回、リアルに運転席に座ったこともある》(『with』'21年12月号)

メンバーそれぞれが活躍し、キンプリ人気を加速

 エース1人に負担は抱えさせられないと言わんばかりに、今年キンプリのメンバーは個人の仕事でそれぞれが結果を残し、グループの人気をさらに加速させている。

 永瀬廉(22)はNHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』で主人公の幼なじみ「りょーちん」こと及川亮役でブレイク。

 先月25日に発表された『第38回ベストジーニスト2021』では、一般選出部門で初受賞し、1月からスタートのNHK土曜ドラマ『わげもん~長崎通訳異聞~』の主演を務めることも決定している。

 また高橋海人(22)は日曜劇場・ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)でメインキャストの生徒役を見事に演じ、その演技が絶賛された。

 リーダーの岸優太(26)はバラエティー番組でひっぱりだこな上に、月9ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)では内科医から救急医に転向し奮闘する難しい役をシリアスに演じきった。

 神宮寺勇太(24)もバラエティー番組『名所から一番近い家』(テレビ朝日系)の司会を務めたり、ドラマ『准教授・高槻彰良の推察』(Season 1・フジテレビ系、Season 2・WOWOW)に出演するなど、メンバー全員が各々の活躍をしている。

King&Prince

 そんなキンプリの実際の人気はというと。

「ファンクラブの会員数も順調に伸ばしていると言われています。会員数300万人超えの嵐は別格ですが、今年は活動休止中。

 SNS上のファンの報告では、King & Princeファンクラブの会員数は現在活動中のグループで1位だった関ジャニ∞を抜いたなんて話も出ています」(前出・エンタメ誌記者)

 今月7日には、5月に単発の関東ローカルで放送された日本テレビ系の初冠番組『King & Princeる。』(略称:キンプる)が、2022年元日スペシャルで全国放送されることが発表され、グループとしての勢いも見せてきている。しかし、多忙なスケジュールが続けば、平野を筆頭にメンバーの体調面も心配されるところだ。

BTSから見る「休暇」の必要性

 忙しいことは人気のある証拠とも言えるが、「アイドルに取って休暇は重要なこと」と話すのはエンタメ誌記者だ。

「今月6日、世界的人気のBTSは、2019年以来2度目となる公式の長期休暇を取ることを発表しました。

 BTSはデビューから6年走り続け2019年に“充電期間”として1か月の長期休暇を取得しました。その後、カムバックした彼らが世界的に大きく飛躍したことからも、多忙なアイドルにとっての長期休暇の有益さが分かると思います

長期休暇を取ることを発表したBTS

 キンプリは今年5月にHIPHOPナンバー『Magic Touch』をリリース。振り付けも全米最強と言われるダンサー、メルビン・ティムティムが担当。また7月リリースの3rdアルバム収録曲『Namae Oshiete』は世界的ヒットメーカーBabyfaceがプロデュースした。どちらも全編英詞で、これまでのジャニーズアイドルらしいイメージを良い意味で裏切った。

キンプリの公式インスタグラムでは海外ファン向けに英訳を付けたり、デビューシングルの『シンデレラガール』のような王道アイドルではないクールな楽曲にも挑戦しています。

 また高橋さん、平野さんをはじめ全員が高いダンススキルを持っている。忙しい仕事の合間を縫って語学を勉強するなど、海外進出も視野に入れてるのではないでしょうか」(前出・エンタメ誌記者)

 すでに国内ではトップアイドルとも言えるKing & Princeだが、彼らは事務所初の世界的ボーイズグループになりうる存在だ。これからのジャニーズを背負う平野への期待は相当なものなのかもしれない。

 クリスマスから年末のライブを駆け抜ける平野に心身の休息とリフレッシュがあることを願うばかりだ。