第66回NHK紅白歌合戦で『Triangle』を歌ったSMAP

 1月18日、ツイッター上に「#20160118を風化させないために」「#SMAPのいちばん長い日」というハッシュタグ付きのツイートが続出。2016年12月末をもって解散した人気グループ・SMAPに関するツイートであることは明確だが、同ハッシュタグを使ったKing&Prince(以下、キンプリ)ファンによるツイートも散見され、波紋を呼んでいる。

かつてのSMAPと重ねるキンプリファン

 まず“20160118”は2016年1月18日……SMAPが冠バラエティ『SMAP×SMAP』(フジテレビ系、以下『スマスマ』)で“生謝罪”を行った日だ。当時、世間ではSMAPの解散危機が報じられていて、ファンも心配していた中、番組の一部を生放送に切り替えてメンバーの中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾がコメント。その際はグループ活動継続の意向が示されたが、結局、同年8月13日深夜に解散が発表された。

 次に“SMAPのいちばん長い日”とは、昨年12月9日発売の「文藝春秋」(文藝春秋)で放送作家・鈴木おさむ氏が発表した小説『20160118』の副題『SMAPのいちばん長い日“公開謝罪番組”担当の放送作家が描く崩壊と再生』に用いられたフレーズ。『スマスマ』も担当していた鈴木氏は、あくまで“小説”と銘打った『20160118』内で、あの生謝罪の“裏側”を暴露し、SMAPをザワつかせた。

「当時から、生謝罪の異様な雰囲気はファンの間で物議を醸していて、特に草なぎの『木村くんがジャニーさん(事務所創業者で、2019年7月に死去したジャニー喜多川氏)に謝る機会を設けてくれて、僕たちは今ここに立てています』というコメントは『事務所に言わされたのではないか』と疑われていましたが、鈴木氏の小説『20160118』にも“事務所が用意したセリフ”を言う役目を“ツヨシ”が引き受ける……という展開があったため、『やっぱり!』と大騒ぎになったのです」(スポーツ紙記者)

 一方、この小説が「文春」に掲載される少し前……昨年11月4日にはキンプリの平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太が脱退して事務所からも退所すること、グループは永瀬廉と高橋海人で継続することが発表されていた。

 彼らは全員揃ってファンクラブ(FC)会員向けの動画でコメントを出したが、グループおよび事務所を離れる3人の“お辞儀の角度”が浅かったなど、普段と異なる様子だったことから「本人たちは納得していないのに、事務所の指示でコメントを出しているのでは」といった疑惑が浮上。そんなキンプリと、かつてのSMAPを重ねるジャニーズファンも続出した。

 その約1か月後に鈴木氏が小説『20160118』を発表したため、SMAPファンだけでなく、キンプリファンも“事務所の圧力”を確信し、怒りを露わにしていたのだ。

“キンプリのほうが不遇”と感じるファンも

 そして今年1月18日、SMAPファンが「#20160118を風化させないために」や「#SMAPのいちばん長い日」のハッシュタグを使ってグループへの愛、また事務所への抗議などをツイートしていた中、キンプリファンも同ハッシュタグを通して、

「SMAPファンの皆さんはこんなに辛い思いを7年も耐えてきたんですね」
「キンプリの1104も絶対に忘れない」
「SMAPとKing&Prince、彼らが生んだそして続いていくはずだった経済効果。彼らは日本の国の宝」

 
などと連動。SMAPファンからも「後輩グループでまたデジャブのようなことが起こった」「なぜSMAPと同じことをKing&Princeにもする?」と、キンプリや彼らのファンに寄り添うような声は出ていたが……。

「一部ネット上には『SMAPとキンプリは申し訳ないけど違うと思ってる』『キンプリファンは便乗しないで。はっきりいうと別ものだから。SMAPのこと今更使わないで』『SMAPとキンプリの状況違うし一緒にしないでほしいわ』などと不快感を示す書き込みも。たしかに、境遇に似ているところがあるとはいえ、SMAPとキンプリでは歴史が違いすぎますし、前者のファンが複雑な感情を抱いてしまうのもわかります」(芸能ライター)

King&Prince

 かたやキンプリファンからも、別の意味で「SMAPとは違う」という主張が聞こえてくる。もちろんキンプリファンの多くは、自分たちの気持ちを理解してくれるSMAPファンに感謝したり、SMAPもキンプリも事務所サイドから“酷い仕打ち”を受けたとみて心を痛めたりしているが、中には“キンプリのほうが不遇”と感じているファンもいる様子。

「たとえば、SMAPは地上波の『スマスマ』でコメントを出せたけれど、キンプリは『FC動画だけで報告された』とか、ほかにも『当時のSMAPはみんな大人だった。守ってくれる大人もいた。キンプリはまだ20代。状況が違う』といった声も。20代も立派な成人男性ではありますが、2016年のSMAPの面々よりずっと若いことはたしかなので、ファンとしてはより“可哀想”に思えてしまうのかもしれません」(同・前)

 ともに痛みを分かち合い、事務所サイドに“変わってほしい”と願うSMAPファン、キンプリファンもいる。果たしてその願いは届くのか……。

 

 

新聞広告賞の広告主部門で優秀賞を獲得した「SMAP大応援プロジェクト」(A-port公式HPより)

 

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